ぶちおの本棚

『ノイズ【noise】』生粋の悪人がこの村にきた。本当にいるんだ、こういう人間が…

2022年2月2日

ぶちおです。おすすめ完結漫画のご紹介です!

今回は『ノイズ【noise】』全3巻
2022年1月に映画化された作品です。
実際におこりえるような内容です。じっくりヒューマンミステリーを楽しめます。

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こんな人にオススメ

☆人間模様を楽しみたい
☆ミステリーが好き
☆道徳の授業が好き
☆自分ならどうしたか…考察したい

書籍概要

◆作品名  ノイズ【noise】
◆著者   筒井哲也
◆出版社  集英社

のどかな田園風景が広がる猪狩町では、黒イチジクを地域の特産として、限界集落から一転、活況を呈し始めた。そんな中、イチジク農園を営む泉圭太のもとに鈴木睦雄と名乗る怪しい言動の男が現れる。彼は14年前に女子大生ストーカー殺人を犯した元受刑者だった。平穏な地域社会に投げ込まれた異物が生んだ小さな波紋(ノイズ)が、徐々に広がっていく――…!!

Amazon『ノイズ【noise】 1 』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『ノイズ【noise】』

舞台は猪狩町。
この小さな町は高級イチジクを名産品として、地域全体が活気に満ちてきていました。
そんな猪狩町に、イチジク農家で働きかせて欲しいと鈴木睦雄がやってきます。
イチジク農家の主人・泉圭太と、友人の田辺純は睦雄の行動をいぶかしみます。

ちょっとた会話をしているだけなのに、
にじみ出る睦雄の怪しさ!

調べると、過去に罪を犯し服役をしていた人物だと分かります。
現在、仮出所中…
服役を終えるのであれば、差別せずに雇用を検討するべきだし、町の住人として受け入れるべきですが、
どうにも反省した様には見えない。

圭太たちは、睦雄の雇用を見送り追い返しますが…まだ近くをうろうろしている睦雄に胸騒ぎがおさまりません。

このどうしようもない悪人と呼べる睦雄は、
表面上は笑顔でも、腹の中はどろどろの真っ黒。
そういう人間は存在するんだ、と。

犯罪者とひとくくりに見てはいけないですが、どうでしょう。
家の近くを、反省していない犯罪者がうろついていると分かって心穏やかに暮らせるでしょうか。

圭太には別居中の奥さんと娘がいます。
イチジク農家も順調に成長している。
守りたいものがたくさんあります。

罰則で縛っても、反省しない悪意の塊はどうするべきでしょうか。
今は犯罪を犯していないから、捕まえられない。
でもこのままにしていたら、きっと何か問題を起こすに違いない。
被害者が生まれてからでは遅い。
犯罪抑止効果がゼロな相手って、どうしたらいいのでしょう…

圭太と純は、睦雄を追っていく中で…
ここからはネタバレになってしまうので、是非読んでみていただければ!

作中でイチジクについての描写があります。
イチジクは美の内側にある花の香りで、イチジクコバチという虫をおびき寄せ、そのまま実の中に取り込むのだそうです。
ぶちおはイチジクにあまり馴染みがないので、あ、そうなんだ~とちょっと学びました。

この町で起きる事件を、まるで暗示しているような果実なのです…

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新種の寄生虫を追っていたら、まさかのマンホールの下にある施設が…
日常から、非日常へ行くのは、意外に簡単なのかもしれません。

まとめ

『ノイズ【noise】』
どうしようもない悪人が現われたことで、静かな町にはどんどんノイズが広がります。
主人公の圭太をはじめ、家族、友人、駐在所の警官、町の権力者、悪人を追う刑事、町のおじいちゃん…

登場人物が、どんな行動を、どのタイミングですべきだったのか。
ぶちおは極論にいきがちですが、そんなたらればを考える時間も楽しめました。

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