ぶちおです。
今回は『時喰監獄』をご紹介しようと思います。
監獄と聞くと、いてもたってもいられないぶちおです。
牢屋よりも非情さ、冷徹さを感じますもの。
誰も生きて帰らないという、北の監獄には何が潜んでいるのでしょう。
 |
新品価格 |
こんな人にオススメ
☆脱獄ものに目がない
☆怪しい登場人物だけでいい
☆巨悪には立ち向かう派
☆熱い友情にふれたい
書籍概要
◆作品名 時喰監獄
◆著者 沢村 浩輔
◆出版社 KADOKAWA
第六十二番監獄。明治の初めに北海道の奥地に建てられたその監獄は、収監されれば二度と出られないという噂から、〈黒氷室〉の異名で恐れられていた。〈黒氷室〉行きとなった青年・北浦は、奇妙な囚人たちに出会う。三度目の脱獄を目論む不死身の男・赤柿、帝都の私立探偵だという浮世離れした美青年・御鷹、そして閉ざされたはずの監獄に、ある日突然現れた記憶喪失の男。こいつは誰で、どこからやってきたのか？ 謎を探るうち、北浦は監獄の〈本当の目的〉を知る！
Amazon『時喰監獄』作品内容より
ぶちおの読書感想文
『時喰監獄』
いや、とんでもない設定がぶっこまれています。
書誌情報にどうしてこの設定が記載されていないのか…
逆に書誌情報に書かれていたら、ぶちおは読まなかったかもしれないですが。
ぶちおの苦手分野といいますか、避けがちな設定といいますか…
もちろん、ここでも書きません。書いたら面白さ半減する気がしています！
いやぁ～読まず嫌いは本当によくないですね。
ドロドロした本ばかり読んでいるので、男達の友情(熱意)にグッときました。
そうです！
監獄を舞台にした、男達の友情わっしょいだと思っています。
明治の初め、北海道の原野を切り拓かれて建てられた第六十二番監獄。
原生林の奥にある監獄は、例え脱獄をしたとしても生き残ることは不可能。
町に出る前に、寒さか野生の狼に殺されてしまうような土地なんだもの…
最大限に自然を利用した警備システム。
くわえて監獄内も無法地帯。
囚人達は看守の暴力によって死んでしまうこともあるし、寒さに耐えられず凍死してしまうこともある。
いくら囚人が死んだって誰も気にしないという、地獄のような監獄です。
囚人の１人である北浦も、この監獄での生き方をいやでも学んでいくことに。
看守や厄介な囚人に目を付けられないように、なるだけ大人しく過ごすのが吉だと。
お金があれば調達屋から融通してもらえる、一方的に看守から暴力を受けても囚人は従順でいなくてはいけない。
古い時代の日本って感じ☆(明治時代だから当然)
監獄での生活は、むさ苦しさと不条理でムンムンです。
ちゃんとびっちり完全に観たことはないですが『ショーシャンクの空に』とかこんな感じな気がします。
お昼のロードショーでチラっと観た光景とダブりました。
メインの囚人はこちらの３人。
やたらと人の目にとまって絡まれちゃうタイプの北浦。
優等生、器用でイケメンで目立っちゃうタイプの御鷹。
自分の欲望に真っ直ぐ忠実、豪腕タイプの赤柿。
同じ監獄の囚人というだけの接点ですが、段々と距離が縮まっていきます。
この監獄には何か秘密があるらしい。
隠しているとしたら監獄の長である丹澤。
監獄長、刑務所長の旧称を典獄と言うのを初めて知りました。
調べたらサジェストで、典獄 ゴールデンカムイと出てきました。
キンカムの登場人物にいたのですね。
ぶちお、キンカムをふわふわ通過しているので初耳//
本作も北海道が舞台ですし、通じるものがあります。
丹澤が何かこそこそしているようなのですが、看守サイドの人物も癖がありすぎて困ります。
それぞれが違った目的を持っているようで、お互い牽制しながらも丹澤に従っている風。
人狼たちの腹の探り合い、誰が味方かというか全員敵だよねという状況にヒリヒリします。
やたらと首を折ろうとしてくる奴が一番いかれていたかな～
悪人達は最後の最後まで悪人の道を貫いてくれるので気持ちがいい！
監獄に隠された謎はスケールでかくて驚きです。
ぶちおが逆さまになっても出てこない答えでした。
北浦たち囚人サイドは、生きて監獄から出られるのか。
丹澤たち看守サイドは、謎を隠し通せるのか。
緊迫の監獄譚をご賞味あれ！
|
新品価格 |
沢村浩輔作品
『時喰監獄』の著者、沢村浩輔先生の作品から選書してみました。
 |
新品価格 |
『週末探偵』
瀧川一紀は、大学時代の友人・湯野原海に誘われて、
男ふたりで探偵事務所を開業することに。
通り過ぎても仕方ないような謎にも真相があります。
 |
新品価格 |
『夜の床屋』
とびきり奇妙な「謎」の世界へ、ようこそ。
第4回ミステリーズ！新人賞受賞作「夜の床屋」をはじめ、奇妙な事件に思いがけない結末が待ち受ける、全7編を収録。
ふとした好奇心から、謎に足を踏み入れてしまうのはお約束。
 |
新品価格 |
『海賊島の殺人』
海賊の楽園で起きる連続殺人に挑む若き海軍大尉
鮮やかな謎解きと爽快な読後感の海洋冒険ミステリ！
大尉が謎解きなんて、見たことがないもの。
 |
新品価格 |
『僕が雨宿りをしない理由』
少年が見たものは本物の怪異だったのか？
それとも彼の心が作り出した幻に過ぎないのか？
ぶちおは雹が降ってきた時は、通りすがりのお宅で雨宿りをさせてもらいました。
まとめ
『時喰監獄』
脱獄するのは体力と知力、運も必要。
出来たら信頼できる仲間と、
いつもは敵対している看守もこの時だけは気まぐれに手伝ってくれたりしてくれると完璧ですね。
あいつ、いいやつじゃん！と言いたい。
どうしてこんな所に監獄があるのか。
この場所じゃないとダメな理由は何なのか。
登場人物達の未来はどうなる？！
|
新品価格 |
～ぶちおのYouTubeはこちら～
～ぶちおのグッズはこちら～
📚ぶちおの本棚記事一覧はこちら
🐥鳥記事一覧はこちら
🌞日常記事一覧はこちら
✨劇団四季一覧はこちら
