ぶちおです。
今回は『おままごとはそのまま』をご紹介しようと思います。
サスペンスアンソロジー、ゾワゾワの詰め合わせ。
無邪気なおままごとでは終わらない。
エンディングまで読んだら、もう一度振り返りたくなるストーリーばかり。
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こんな人にオススメ
☆短編を読みたい
☆いかれた日常に興味がある
☆読めないオチを求めている
☆不条理ってなんかいい
書籍概要
◆作品名 おままごとはそのまま
◆著者 鳩ヶ森
◆出版社 日本文芸社
【壊しても、殺しても。おままごとは終わらない】
日常に潜む狂気が、取り返しのつかない一線を越える。
崩壊する家族を克明に描く、リアル・サスペンス短編集。
これは、現実の延長線上にある八つの物語。
ぶちおの読書感想文
『おままごとはそのまま』
久しくやっていない、おままごと。
もちろん子ども時代はおままごとのプロでした。
最近はもっぱら『クレヨンしんちゃん』のネネちゃんによるリアルおままごとの新作しか見ていません。
昼ドラ顔負けの家族設定、痺れるぜ。
おままごとといっても、やる人の家庭事情や人柄が色濃く出ます。
役になりきった会話のキャッチボールも、食卓に並べる料理も、自分が知っているものを参考にしているわけです。
料理は誰が作っている?
家族内の不和まで再現されていない?
そのおままごとは、幸せそうに見える??
本作では短編が8話、収録されています。
購入するきっかけは、試し読み。
キャンペーンではなく通常の試し読みだったので、ページ設定がシビアw
10Pくらいしか読めなかったですが、それで十分。
家に足を踏み入れたら、妻が死体蹴りしている現場に鉢合わせるという衝撃シーン!
どんな家やねん!
娘も普通に人を招きいれているけど、どういうつもりやねん!
気になった時にはもう購入していました。
第1話おままごとはそのままは、とんでもない始まりから驚きの結末へ。
あ、そういうことだったの?!と分かって読み返すと、そこここに伏線的な描写がちゃんとありました。
感嘆!
未亡人の秘密を覗き見る少年の恍惚。
近所の偏屈じいさんが、自分にだけ笑顔を向けるのは何故。
ホルマリン浸けになっている、この赤ん坊を産み落としたのは。
静かな村を守るための掟は絶対。
カルトの偶像は、どうやって作り出されているのか。
いわく付きの場所には、間違っても近寄ってはいけない。
蜜に集る虫は、益虫か害虫か。
幽霊やら妖怪やらがわいわいするのではなく、元から人間が持っているゾッとする部分。
本人の中では道理が通っているんだよな~とか。
倫理感とか、罪悪感とか、人によって基準が違うな~とか。
このおままごとに巻き込まれたら最後、普通の暮らしには戻れないでしょう。
第5話の午前0時は静かに。
仕事に悩んでいる兄が久しぶりに実家に帰省。
弟と談笑しながら、弟のためにちょっとしたイタズラを。
家族といえど、他人なので。
あまり信用しすぎてはいけないのか…
子どもの頃から大人たちに教えられていたタブー。
大人にとって都合のよい作り話だと思ったけど、本当のタブーだったとしたら。
タブーを破ったら、大人であろうが制裁は平等に。
第7話の良い子の流儀。
ラストシーンは名作映画を彷彿とさせています。
物騒ではあるんだけど、楽しそう!みたいなカタルシス。
見た目で人を判断してはいけない、
ではなく、
見た目だけで人を完全に判断できることはできない。
怪しそうな人にばっかり注意を向けちゃうと、本当にヤバイ奴は見過ごしちゃうな~と。
多様なおままごと。
演者は最後まで、役をやり遂げないといけません。
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