ぶちおの本棚

『●●にいたる病』6つの短編。どの物語がグッとくる《病》か。人生に潜んでいる病魔は自分にも。

ぶちおです。

今回は『●●にいたる病』をご紹介しようと思います。
『殺戮にいたる病』のインスパイア企画として、1冊のアンソロ作品が出来上がったと!
『殺戮にいたる病』はトップクラスの衝撃をくらいました。
こわすぎて、すぐに読み返して仕掛けられていた罠を咀嚼した思い出があります。

豪華作家陣による《●●にいたる病》とは。

●●にいたる病

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こんな人にオススメ

☆短編アンソロジー作品が好き
☆味わいの違う《病》に触れたい
☆ホラーもミステリもいきたい
☆『殺戮にいたる病』がお気に入り作品

書籍概要

◆作品名 ●●にいたる病
◆著者  我孫子武丸/神永学/背筋/真梨幸子/矢樹純/歌野晶午
◆出版社 講談社

”殺戮”に捧ぐ。

我孫子武丸デビュー35周年記念アンソロジー

待ち受ける6つの“衝撃”

【収録作品】
我孫子武丸「切断にいたる病」
神永学「欲動にいたる病」
背筋「怪談にいたる病」
真梨幸子「コンコルドにいたる病」
矢樹純「拡散にいたる病」
歌野晶午「しあわせにいたらぬ病」

ぶちおの読書感想文

『●●にいたる病』
冒頭に、このアンソロ作品がどうして生まれたか、我孫子先生のまえがきがあります。
編集部とのやりとりが、ちょっと面白いw
無茶ぶりとも言える状態から出来上がった1冊の本。
ぶちおは6つの病、それぞれの味の違いに満足でした!
うち、とくにお気に入りの3つの病について書いていこうと思います。

我孫子武丸「切断にいたる病」
被害者が男性器を切り取られる連続殺人が発生。
殺人事件の犯人と、事件を追う刑事の視点を交互に見ていきます。

恐らく犯人はVR世界と現実世界の境目がわからなくなったのではないか。
行方不明になっている女性の存在。
被害者たちの共通点。

性器を切り取り持ち去る行為は何のためか。

『殺戮にいたる病』の著者、そして本作の1作目ですから!
猟奇的なところも好きですし、やっぱりまんまと誤認誘導されていて悔しさを感じましたw

背筋「怪談にいたる病」
ホラー界隈にいれば背筋先生の名前によく出会います。
令和のホラー界のスターでしょう!
そんな背筋先生だからこそ、病のテーマは怪談です。

必死に自分に起こった怪異を語る女性。
女性は幽霊に危害を加えられているらしく、主人公に対して何が起こったのか語るのですが…

幽霊は本当にいるのか、いない場合は女性は何を幽霊と誤認してしまっているのか。
幽霊が伝えようとしていたこと。
女性が幽霊の話を通して訴えたいものはなにか。

語られている内容から何か掴めるかと思っていたのですが、ぶちおのIQでは何も掴めずw
女性は幽霊の幻想に取り憑かれてしまったのか~と思っていたら、オチがコワい!!!!
言葉って、捉え方や視点を変えるだけでこんなにひっくり変えるんかと。

歌野晶午「しあわせにいたらぬ病」
この病が一番ボディにくるなぁと感じました。
医学でどうにもならない病って、昔から人間の敵だなぁとしみじみ。

訪問介護のヘルパーをしている比佐子。
とある顧客と連絡がとれないということで、急遽訪問をすることに。
密室状態の家の中には2人の遺体。
それは四肢を動かせなくなり介護を必要としていた娘と、老いた母親。
最初は介護を苦にしての無理心中かと思われたのですが、解剖の結果心中の可能性はなくなり…
ということは?

高齢化とか、介護の限界とか、他にも社会にあるでっかい病巣のような闇を感じました。
それはタイトルの通りだな、と。
医学でもどうにもすることが出来ない病は、たくさんあるんだと。
とくに家の中での問題については、外に相談するのも気後れしますし。
相談しても万事解決するというものでもない…
万能薬がない!!

追い込まれていく人間もいれば、そういう人達のことをまったくの他人事だと思って言いたい放題の人間もいる。

不審死の結末もわかってしまえばあっさりとしたもの…
そういう時代だもの、と思っているとラストにまたビビりました。
え!?
あいつのこと、誤認してた!!と。

やはり本家に捧ぐ作品たちなので、読み手が知らぬうちに罠にかけられることもw
ホラー要素強めの作品もあれば、ちょっとコミカルで笑ってしまう作品も。

これが《病》のアンソロジー。

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