ぶちおの本棚

『桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ』異能によって事件を徹底的に無かったものに。しっかり隠蔽!

2024年5月20日

ぶちおです。
おすすめ小説のご紹介です!

今回は『桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ』
内藤了先生のシリーズとくれば、気にならないわけがない。
癖が強いミカヅチメンバーと、ありえない事件を処理していくのですが…
想像以上の癖強メンバーなので、心の準備はしっかりめでw

主人公にとっては最高の居場所なんです。

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こんな人にオススメ

☆異能モノが好き
☆はぐれものの刑事達に惹かれる
☆怨霊、怨念、怪異とか現代でもあると思う
☆からっぽだった青年を応援したい

書籍概要

◆作品名  桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ
◆著者   内藤了
◆出版社  講談社

彼らは、事件を解決せず救わず、
ただ「処理」する。

内藤了待望の新シリーズは、
警視庁の底に棲むやつらを描く、
前代未聞の警察×怪異の物語!

☆☆☆
ヤクザに追われ、アルバイト先も失った霊視の青年・安田怜は、
路上で眠っていたところ、サラリーマン風の男に声をかけられる。
曰く
「すこし危険な、でも条件のいい仕事を紹介しよう」
「場所は警視庁本部――」

警視正は首無し幽霊、同僚も捜査一課も癖の強いやつばかり。
彼らは人も怪異も救わない。仕事は、人知れず処理すること――。

桜の代紋いただく警視庁の底の底、彼らはそこにいる。

Amazon『桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ』
ミステリ小説やドラマの世界で、はぐれものの警察官が集められる部署はいくつあったでしょう。
組織で扱いにくいけど、能力はあるから地下の部屋で仕事してもらおうという刑事たちは何度も見てきました。
癖があるからこそキャラがたって、面白くてどんなシリーズも見ちゃうのですがw

猟奇殺人、IT殺人、犯人サイドも多様性を見せてくるので、警察サイドもあらゆる人財を活用していかないとやっていけないということです。

本作で起こる事件は、普通の人間による犯罪ではありません。
犯人は悪霊、怨霊、呪詛といった怪異です。
一般人には理解ができない、見えない存在によって起こってしまった事件を【なかった】ことにするのがチームの仕事。
チームに属しているのは、そんな怪異に対抗できる異能をもった人達ばかりです。
そもそも怪異を当然あるものとした組織編制。

主人公の安田怜は、お金に困っている若者。
コンビ二や工事のバイトをしながら、借金の返済をしているような暮らしぶりです。
怪異を見ることが出来るので、祓い屋の副業もしています。

禁足地に入って呪われてしまったというヤクザの依頼を受けたのですが、依頼は失敗に終わります。
ヤクザの報復にあわないよう、逃亡生活を送っていた公園で面接を受けてみないかと男から提案されます。
このまま仕事も家もない生活では生きていけない、それなら怪しいけどその話にのってみようと
怜は面接会場と聞いた警視庁へと赴きます。

たどり着いた地下にあったのは警視庁異能処理班ミカヅチ。
警視庁の地下である扉を守りながら、怪奇事件を担当しています。
怨霊が見える怜は、このチームにうってつけ!まさに適材適所といえます。

チームのトップの警視正はすでに死亡していますが、髑髏を依り代にしつつ霊体として元気に働いています。
班長は式を使うことができる。
死体の眼球を通して過去の映像を見ることが出来るもの、
虫を集めて使役するもの、
乱暴な捜査一課のはみだしものには人間離れした何か秘密がありそう。

どんなメンバーやねん!という癖強メンバーにくわえて、掃除のおばちゃん3人組も大事な仲間です。
一見普通の掃除のおばちゃんですが、有事の際は必要不可欠な存在です。
現場の異能の痕跡を、きれいさっぱり始末してくれます。
第三者が普通の事故だったと納得、判断するように、
異形の存在がいたことは決して発覚しないように。
異能処理班ミカヅチの使命は、特異なことは何もなかったということにすることなので。

掃除のおばちゃん達は金銭では動きません。
気に入った人達の依頼なら受けるわよ、というスタンス。
班長たちは毎回手土産を用意して、おばちゃん達のご機嫌とりをしないといけない。
怜ももちろん、嫌われてしまってはOUT。
果たしておばちゃん達のお眼鏡にかなうのか?!

ミカヅチメンバーの異能をうまく使って、支え合って怪異を解決していく!
禁則地に立ち入った人間の手足をもぎとる怪異。
この禁則地は過去、処刑場だったため処刑された人の怨念が色濃く残っている。

罪のない人々が簡単に処刑されていた時代。
今はもうその土地にはたくさんの建物があり、人が暮らしていますが、無念の死を遂げた人が残した呪詛がまだ続いているとしたら…

おどろおどろしい怪異シーンとは反対で、ミカヅチチーム内の日常シーははほっこりタイム。
怜が出勤したら幽霊の上司が普通にデスクワークしてるとか、どういう状況やねんとつっこみたくなりますw
ミカヅチチームに怜が馴染んでいきながら、成長していくのを見守りますとも。

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まとめ

『桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ』
怪異を見ることができてしまうからこそ、一般社会では損をすることが多かった怜。
段々と人を距離をおいて接するのがいいと思い、下を向いて顔を隠して歩くのが癖になっていた。
そこに、怜の能力が必要だと言ってくれる存在があらわれて。
命の危険もあるミッションですが、仲間と協力して今後の被害を防ぐことができる達成感。

シリーズ1作目ということで、まだまだ解明されていないことがありますが、今後解き明かされていくことでしょう。
個人的には、捜査一課のはみだし者の正体が気になります!

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