ぶちおの本棚

『狼と兎のゲーム』小5の夏休み。凶悪な大人から逃げ切ることは出来るのか。

2024年5月14日

ぶちおです。
おすすめ小説のご紹介です!

今回は『狼と兎のゲーム』
逃げる少年たちと、追いかけるイカれた大人のチェイスにひりひりします。
子どもの頃って知らないことが多いから、大人に内緒で冒険するのも大変だったなぁ。

少年達の友情を応援しましょう。

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こんな人にオススメ

☆逃走、追走するおはなしが好き
☆小学生時代を思い出したい
☆どんでんも少しされたい
☆信じられない大人がいいけど、信じられる大人もちょっと欲しい

書籍概要

◆作品名  狼と兎のゲーム
◆著者   我孫子武丸
◆出版社  講談社

智樹のクラスメイトの心澄望は、警察官の父親から暴力を振るわれて傷が絶えない。夏休みのある日、勤務中の父親のパソコンを壊してしまったと怯える心澄望と智樹がこっそりと家に戻ると、弟の甲斐亜の死体を始末している父親の姿が。慌てて家を飛び出した二人は、迫り来る怪物から逃げ切ることができるか?

Amazon『狼と兎のゲーム』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『狼と兎のゲーム』
タイトルの狼と兎のゲームの意味は、いわゆる泥棒と警察(ドロケイ、ケイドロ)のような遊びのことです。
一方が逃げる、一方が追う。
捕まったら敵チーム陣地で囚われの身になります。
仲間が助けてくれたらゲームに復帰できる、というあれです。

ぶちおの地元はドロケイと読んでいました。ケイドロ派もいましたが、ドロケイやろうぜー!ということが多かったです。
あの遊び、なかなか過酷ですよねw
スピードも大事だけどスタミナも大事だし、味方が捕まった時の戦略も大事。
ぶちおは気配を消して、サポートタイプでした。足早い子はね、目立って動き回って攪乱してくれるw
思えば子どもの頃の遊びって、体も頭も使うように出来てるんだなぁと時間差で痛感しています。

本作では、逃げる少年、追う大人という構図ですが、ゲームと違うのは捕まったらそこでゲームオーバーということです。
味方が助けてくれることもないし、敵が逃がしてくれるわけもない。
最悪、殺されるかもしれないわけで、必死に逃げないといけません。

本作の主人公は智樹。
とにかくいい子です。
両親も健在で一人っ子、家庭も学校生活もとくに問題なし。
ところどころの描写からも、優等生なんだなぁとわかります。

智樹はクラスメイトの心澄望(コスモ)によって、事件に巻き込まれていきます。
心澄望は智樹と正反対といってもいいような家庭環境、学校内での評判も良くないです。
DV、児童虐待をしてくる父親の茂雄、その父親に愛想を尽かして数年前に母親は家出。
甲斐亜(ガイア)という弟がいます。
家の中は荒れ放題で食べるもの着るものにも困るような状況、それでも心澄望と甲斐亜は寄り添ってサバイブしています。

この家の唯一の大人である父親の茂雄が、まぁ何もしない大人。子育てを両手で放棄しています。
家に小銭だけ置いて、何とかしておけ。
俺に迷惑はかけるな。
俺の言ったことは絶対だ、逆らったらお仕置き。

何よりびびるのは、そんな心澄望の父親の職業が警察官だということ。
しかも心澄望たちの学区内の交番勤務です。
町では信頼される存在の警察官、家では地獄の住人みたいな男です。

夏休みに入って、智樹と心澄望は茂雄が庭に穴を掘っているのを目撃します。
部屋の片隅には、手足が不自然に曲がった甲斐亜の姿。
甲斐亜が亡くなっていることは明白、そして茂雄が庭に甲斐亜を埋めようとしていることも明白。
最悪なことに、2人が目撃していたことが茂雄にバレます。
狼と兎のゲーム開始!!

小学生の2人はどうしたらいいか考えます。
見たことをそのまま通報するか。
でも信じてもらえないかもしれない。
告発する相手は警察官だから、子どもの自分達が言っても受け取ってもらえない可能性が高い。
そうなったら自分達の身が危なくなる。
殺人鬼の家に心澄望が帰り、地獄の日々がさらに苛烈なものになるだけだ。

狼から逃げ切ることを決意して、2人は行動を開始します。
親の財布からお金をかすめとる。
自分の街を出て電車で遠出する。
知らない街で知らない人に声をかけて、初めての場所を目指す。
どれも智樹達にとってはドキドキた体験です。

なんか小学生くらいが一番無鉄砲なこと出来る時代だと思います。
すぐバレる嘘つくとかw
とりあえずお金もっていたら何とかなると思っちゃうとことかw

智樹達も、行く先々で大人たちから訝しい視線を送られます。
その中には、あの狼の姿もちらついていて…

ブーブー言いながらも、見捨てられない親友。
親友を思って、智樹は諦めずに逃げ続ける!

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偽装からはじまる恋物語。

まとめ

『狼と兎のゲーム』
小学生の頃の友情って、もろくて危ういし日によって温度もコロコロ変わる。
智樹の心澄望への心情も、時間単位で変わっていくのに共感です。
ちょっとしたことで嫌いになったり、でも思い直して見捨てることはできなかったり。
困っている親友を何とかして助けたいと葛藤する智樹を応援。

どうしようもない大人も登場すれば、助けてくれる大人もいる。
敵と味方の区別は大事だけど、一番これが難しいんよ。

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