ぶちおです。おすすめ漫画のご紹介です！
今回は『きみは謎解きのマシェリ』
現代やファンタジーではなく、舞台は昭和初期ですよ。
レトロ！そう、レトロです。
当時を生きてはいないけど、懐かしさに愛着がわいてくる。
うるうるっときちゃう、謎をどうぞ。
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こんな人にオススメ
☆人情ものに弱い
☆昭和初期の雰囲気が好き
☆でこぼこんびが好き
☆ほっこり笑いたい
書籍概要
◆作品名 きみは謎解きのマシェリ
◆著者 糸なつみ
◆出版社 双葉社
時は昭和初期。和洋折衷入り乱れ、日ごと景色が移ろう、東京・銀座。日本初の女探偵として働く星野美津子は、忙しい日々を過ごしていた。職業婦人が登場するものの、まだまだ女性の社会進出に対して厳しい時代。言葉にできないもやもやを抱える美津子のところへ、喫茶店で働くイケメン大学生・吉田朔から依頼が舞い込む。なんでも大雨の日にお店の前で拾った、ダイヤの靴の持ち主を探したいらしく……。トランスジェンダー、夫婦別姓、有名人の死――生きづらさを感じているすべての人へ贈る、昭和モダンミステリー。
Amazon『きみは謎解きのマシェリ』作品内容より
ぶちおの読書感想文
『きみは謎解きのマシェリ』
ぐんぐん読めます。
ほっこりする探偵ストーリーが好きなら、もうどんどん読み進むことでしょう。
面白し！
昭和初期、銀座にある探偵事務所に勤めている星野美津子。
当時は女性は家を守るもの、女が仕事するなんてないわ～という時代です。
事務所の誰よりも好成績をおさめる美津子にも、世間の風当たりは強いです。
職業選択の自由は昭和21年に定められたそうなので、まだまだ浸透されていない感があります。
男の仕事を女が奪うなとか、女にしては仕事が早いとか、
今ならもう完全にOUT発言ですが当時はぐっと我慢するのみ。
美津子も落ち込むことはありますが、カフェで一休みしたらオンオフを切り替えて前を向きます。
ある日、カフェの店員である吉田朔から依頼を受けます。
シンデレラのように、片方だけ残されていたダイヤ付の靴の持ち主を探してほしいと。
ここから、美津子と朔のほんわかコンビが結成となります。
舞い込む謎もいいのですが、昭和初期ってこんななんだ～と作品を読んでるとウキウキします。
おしゃんてぃ過ぎるやろ！
横文字を何とも言えない表記とか。
プリンは、プデング。
もちろん右から左に向かって読むのもオツです。
服装も良き！
モダンガール、エレベータガールのような、あの独特な着こなし。
外套、帽子、襟巻き、手袋、日傘、手袋、アイテムもあわせてとても良きです。
謎のフェチですが、手袋つけた状態でマッチで煙草に火をつけるってたまらんくないですか。
ぶちおはたまらん。
ライターとかではなく、マッチっていうのがね！これまた。
マッチを一発でつけられるだけで、素敵ポイントを差し上げています。
舞い込む謎ですが、どれも心あたたまる系です。
キラーフレーズで涙腺刺激されることも。
家柄とか肩書きとか、窮屈なことも多いからこそ、助けを求めている人間たちのドラマがあります。
美津子と朔の掛け合いにもにんまり。
美津子に対して厳しい態度をとる警察が、実は部下思いだったり。
すべての猫を懐かせることが出来る能力保持者、探偵事務所の所長。
メインキャラ達もわいわいしています。
細かいところですが、ストーリーの合間のちょこっとイラストにもほっこりします。
キャラ達の意外な素顔が垣間見えるカットがあると、作者さんへの好感度がぶちあがります。
電子書籍ではカバー下のデータもあります。
表紙は昭和初期設定、カバー下は現代設定で同じ場面が描かれています。
こういう遊び心もとても好きです。
美津子と朔の、昭和探偵物語をぜひ！
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こんな漫画もおすすめ
『きみは謎解きのマシェリ』を読んで、昭和を舞台にした作品を選書しました。
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『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』
昭和初期を舞台におくる学園青春怪異奇譚！
木造校舎という時点で、おばけとか妖怪は張り切ると思っています。
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『嘘解きレトリック』
時は昭和初年。「人のウソが聞き分けられる」能力をもつ浦部鹿乃子。
謎もグッと楽しみながら、昭和レトロも堪能できます。
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『曙橋三叉路白鳳喫茶室にて』
昭和初期の銀座を舞台に描かれる、ドラマティック人間模様。
やはり、昭和初期の銀座には何かがあるｗ
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『あさドラ！』
物語は、1959年の名古屋を舞台に始まる。ヒロインの名前は“浅田アサ”。
浦沢直樹が描く希望と絶望、愛と笑いと涙の一大巨編。
浦沢直樹作品も電子書籍配信はじまっておりますよ～
まとめ
『きみは謎解きのマシェリ』
銀座の活気、探偵として確かな力がある美津子と、根無し草のようなふわふわイケメン朔。
なんとも珍妙な2人が事件を解決していきます。
困っている人達を助けることができた時は、本当にほっこりしかない。
あれ、あたいの日常にはほっこりがこんなにもないのかと気付きます。
日常ではなかなか楽しめないレトロを感じながら、探偵たちの活躍を見守りましょう。
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