ぶちおです。
おすすめ小説のご紹介です!
今回は『屍人荘の殺人』
とんでもない今更感ですが、毎度のごとく積ん読状態になっていました。
あちこちから賞賛の声、そして早く読めという周囲からの圧、
間違いなく名作な予感がしつつも心の中では、ハードル上がりすぎてないか?と心配していました。
が!!!読んで感動しました!なるほどな!!と。
ぶちおのように、未着手だった方。いまこそ読みましょう!
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こんな人にオススメ
☆斬新設定ミステリが好き
☆間取り図付ミステリが好き
☆パニック要素も欲しい
☆美少女名探偵と平凡助手の組み合わせが好き
書籍概要
◆作品名 屍人荘の殺人
◆著者 今村 昌弘
◆出版社 東京創元社
神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通う探偵少女、剣崎比留子とともに曰くつきの映画研究部の夏合宿に参加することに。合宿初日の夜、彼らは想像だにしなかった事態に遭遇し、宿泊先の紫湛荘に立て籠りを余儀なくされる。全員が死ぬか生きるかの極限状況のもと、映研の一人が密室で惨殺死体となって発見されるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。――たった一時間半で世界は一変した。究極の絶望の淵で、探偵たちは生き残り謎を解き明かせるのか?! 予測不可能な奇想と破格の謎解きが見事に融合する、第27回鮎川哲也賞受賞作。
Amazon『屍人荘の殺人』作品内容より
解説=有栖川有栖
ぶちおの読書感想文
『屍人荘の殺人』
今回は作品の胆と言える要素についてはふれた上で、感想をUPしようと思います。
ちょっとのネタバレもダメよ!という方は感想文を読み飛ばしていただければと思います。
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まずは映画版のおはなしから。
ぶちおは、読了後にさらーっとアマプラで映画版を見ました。
監督、脚本のタッグを好きな方には、そのままハマる感じに原作アレンジされています。
『警視庁アウトサイダー』とか『ケイゾク』『ATARU』『トリック』イズムともいえる要素です。
原作を知らないでいると、するっといけます。
原作を好きだと、ちょっとノリが変わりすぎていてムムとなるかもしれません。
キャラの内面も変わっているので、そんな子じゃないじゃん!的な違和感もあるのかなと。
なので、別物と思った方がいいと思います。
どちらから入ろうとお悩みであれば、小説からがおすすめです。
さて、本作についてネタバレちょいありで書きます。
ミステリに、まさかのゾンビ要素がプラスされた名作です!
ゾンビが、普通に登場します。えぇ、あのゾンビです。
『バイオハザード』でもお馴染み、死んでいるのに動いて人を襲ってくるあのゾンビです。
まさか過ぎる要素!
しかも、ゾンビがいい仕事をします。助演男優賞とってます、ゾンビが。
密室を作る要素としてメジャーなものといえば、災害や人為的謀略です。
豪雨や土砂崩れで館から出られない。
犯人によって密室に閉じ込められた、などなど。
緊迫したその状態で、犯行が行われて謎解きとしていくのが通例でした。
その密室を作る要素が、ゾンビの本作。凄くないですかw
近くで開催されていたフェスの観客がゾンビとなって、主人公たちが宿泊している紫湛荘を包囲します。
宿泊客数人は次々とゾンビの餌食に…
籠城した主人公たちは救助を待つしかない中、連続殺人が起こります。
ただでさえゾンビによって命が脅かされている状況なのに、誰だよ殺人事件起こしてるやつ!
いや待て、犯人ゾンビ説も浮上します。
遺体の状況はどう見てもゾンビによる犯行です。が、残された証拠を考えると人間の作為を感じます。
ゾンビに知性はありません。
うわぁぁぁ~ああああああ~かゆうまと言いながら、ただ人間を襲うのみです。
こいつのこと殺しておいて~、と頼んでやってくれるようなゾンビではありません。
ゾンビ、生き生きとして謎を攪乱してくれます。
普通ならこうはならない。ゾンビがいるから起こった事件。
たまらんくないですかw
主人公たちの目標は、まず生き残ること。犯人捜しは二の次です。
だって、何もしなければゾンビに襲われてTHE END。
電話もネットも使えない中、少しずつゾンビが紫湛荘に侵食してきます。
それでも犯行をやめない犯人の強い意志!
起こるべくして起こった殺人事件ともいえるでしょう。
いつやるの、今でしょ。
ラストには、いままでの伏線をすべて回収してくれてスッキリします。
気持ち良し!
これはミステリランキングを総なめするのも納得です。
ゾンビの特性を知っているほど、この設定にははまると思います。
そうそう、ゾンビってこういうものだよね。ゾンビをトリックに使えないかな。
と今まで想像したこともないゾンビクライムを妄想しましょう。
美少女探偵とともに、謎をまるっと解明しましょう!
シリーズもおすすめ
『屍人荘の殺人』シリーズもチェックしましょう!
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『魔眼の匣の殺人』
シリーズ2作目です。
ゾンビパニックを生み出した元凶ともいえる研究施設に赴きます。
しかも死亡予告まで出されたとなると、推理魂がうずきます。
〈屍人荘の殺人〉エピソード0 明智恭介 最初でも最後でもない事件 屍人荘の殺人シリーズ 新品価格 |
『〈屍人荘の殺人〉エピソード0 明智恭介 最初でも最後でもない事件』
「屍人荘」事件より遡ること約4ヶ月。待望の前日譚、登場!
あの名コンビの活躍を見られるだなんて。明智ファンにはたまらない1冊です。
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『兇人邸の殺人』
シリーズ第3弾。
奇怪な屋敷、とんでもない殺人鬼から逃げる!
ホラー映画のような設定、逃げながら推理するってしんどいぞ。
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『屍人荘の殺人』
ちょっと小説も映画も時間がないわ~という方、コミカライズが出ております。
視覚でばっちり物語を捉えましょう。
まとめ
『屍人荘の殺人』
読めて本当によかったな~というミステリです。
とんでも暴論は一切なく、しっかりとした謎解きを堪能できました。
幽霊や妖精が犯人だったとかなら萎えますが(姿は見えないし、物は通り抜けられるしチート過ぎます)、ゾンビとなるとここまで連続殺人にうまく絡まるんだなぁ~と。
たらこパスタ的な感じでしょうか。うっま。
シリーズ通してお楽しみましょう。
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