ぶちおです。おすすめ小説のご紹介です!
今回は『私の友達7人の中に、殺人鬼がいます。』
ぶちおは4時間くらいで読み終えました。
1年前に起こった友達の失踪事件。
失踪の真相を知りたいと思う残された面々は、1人、また1人と…
張られた伏線を読みとければ、自力で謎の核心に迫ることも可能です!
ぶちおは6割くらいは伏線に気付けていたと思いますw
すべての真相を知った時には、やられた~とおでこを叩きました。
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『私の友達7人の中に、殺人鬼がいます。』オススメしていきたいと思います!
こんな人にオススメ
☆パニックホラー、逃げ惑う焦燥感が好き
☆グロめ描写も平気
☆推理がしたい
☆爽快感よりも、ぬったりした雰囲気を楽しみたい
書籍概要
◆作品名 私の友達7人の中に、殺人鬼がいます。
◆著者 日向奈くらら
◆出版社 KADOKAWA
謎の人物「名無し」によって某山麓に呼び出された7人の高校生たち。翌朝、山小屋に宿泊した彼らが見つけたのは、顔を念入りに破壊され、串刺しにされて炙られる死体だった――。惨劇が幕を開ける!
Amazon『私の友達7人の中に、殺人鬼がいます。』作品内容より
著者について
著者の日向奈くらら先生は、ホラーテイストの作品が多いようです。
KADOKAWAホラー文庫からの刊行です。
タイトルからして、こわいもの好きにはたまらないと思います!
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コミカライズもいくつか発売されています。
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カバーの折り返し部分に、イチゴミルク好きとのことw
ほっとする情報です。
ピンクで、甘い魅惑の飲料ですね。
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おもな登場人物
◆木下 綾乃
主人公の女子高生。グループの中では一番消極的なタイプ。
晴海とは旧知の仲だった。
◆松原 晴海
才色兼備で、グループの中でもマドンナ的存在。
1年前、山で失踪して以来行方不明。
綾乃、晴海が属していた仲良しグループは他6名の男女がいます。
ヒエラルキーの頂点を晴海、最下層を綾乃として計8人のグループでした。
晴海がいなくなる、その時までは…
友人の失踪事件
仲良し8人グループは、1年前に山に散策に出かけていました。
急遽天候が悪化したので、山荘で一夜を過ごすことになります。
翌朝、晴海の姿は消えていた。
残ったメンバーの誰も晴海の行き先が分からないまま、下山して救助を求めることにしました。
警察にも通報し、一斉捜索が行われましたが結局晴海の姿は見つからないまま…
残った7人は、晴海の失踪事件に関与していると疑われ、世間から総叩きにあいました。
【下山した七人が死の真相を知っている】
【あの七人が晴海をリンチして殺してしまったんだ】
言われない誹謗中傷にされされた7人。
自責の念に苛まれていることもあいまって、お互い疎遠になります。
今まで通りの生活も送ることが出来ず、完全な社会復帰もままならない時間を過ごしていました。
山で起こる惨劇
晴海失踪から1年。
晴海が失踪した山に再度集められた7人。
7人には【名無し】を名乗る人物から、メールが届いていました。
この時間、この場所に来て、あの時の仲間たちと、あのときと同じように、一緒に山を登れば、晴海の死の真相が分かる、と。
7人は晴海失踪の真相を知りたい気持ちから山に入ります。
弔いの気持ちと、真相が分かれば世間からのバッシングにも対抗が出来り事を期待していました。
作中では1年振りに会った面々を、綾乃視点で追いかけていきます。
この中に、晴海失踪に関与している人がいるかもしれない。
【名無し】による悪意が芽吹きます。
唯一の退路を何者かの手によって絶たれ、7人はあの時と同じ山荘に泊まることになります。
翌朝、犠牲者が出ます。
そこからは疑心暗鬼とサバイバルが加速します。
一人、また一人と裏の顔が暴かれ、そして【名無し】の毒牙にかかります。
晴海の失踪事件と、今この時に起こっている山中での連続殺人の真相を解くことが出来るのでしょうか。
※ちょっとネタバレ タイトルの意味
読み終わった後に、ふとタイトルを見てぶちおが思ったことです。
読了後の感想なので、ちょっとネタバレ扱いにしておこうと思います。
捉えようによっては真相のヒントにもなってしまうかもなので、ノーヒントで読みたい!という方はスキップしてください。
それでは、したためます!!
タイトル『私の友達7人の中に、殺人鬼がいます。』ですが、少しおかしい部分があります。
主人公として読者が追うメインの視点は、綾乃が担当しています。
当初ぶちおは綾乃が【私】なんだと思っていました。
でもそうなると、数があわなくなります。
綾乃を含めて仲良しグループは全部で8人です。
そしてメンバーの1人、晴海は失踪しています。晴海も含めて殺人鬼がいるとしないとおかしくなります。
タイトルをそのままくむと、失踪した晴海はすでに友達の中にいる殺人鬼に殺されていて【私(綾乃)】が友達を告発しているように思えます。
グループ8人から、殺害された晴海を引くと7人。そして7人の中にはもちろん【私】はカウントされていないです。
【私】は綾乃ではないとなります。
数をあわせようとすると【私】は、晴海となります。
失踪した晴海はすでに殺されていて、『私の友達7人の中に、【自分を殺した】殺人鬼がいます。』と告発をしているタイトルという解釈が出来ます。
ここまで【私】は、綾乃説、晴海説と出しましたが、本作中にはまだ新たな【私】の可能性が残されています。
【友達の中の殺人鬼】は誰のことを指していたのか…
ぶちお的には、この人数と殺人鬼というワードが気になりました。
タイトルを忘れないようにしつつ、物語を最初から追っていくと色々な角度から一層楽しく読めると思います。
こんな漫画もおすすめ
ぶちお、この作品を読み終わってからピピッときた漫画がありました。
せっかくなのでご紹介します!
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まずは『モンキーピーク』です。
下山不可能な状況に追い込まれた主人公たち。
山猿のような格好をした化け物に襲われます。
とんでもない量の血が流れます。
化け物が執拗に主人公たちを殺そうとするのは何故なのか…
山岳を舞台にしたサバイバルホラーの名作です。
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もう1作品は『生贄投票』です。
学校のクラスの中で巻き起こる不条理なゲーム。
人間の汚い面がどんどん剥がれ落ちていきます。
極限状態だからこその罵り合い、貶め合い。
力関係も均衡が崩れれば、すぐに逆転してしまう。
2作品とも、どろっとした人間の内面に触れられます。
サバイバルになった時に出る本性の醜さをえぐりたい方は是非!
まとめ
『私の友達7人の中に、殺人鬼がいます。』
疑心暗鬼でどんどん崩れていく関係性、残忍な殺戮がお好みの方は楽しめると思います。
ミステリー好きも、怪しい描写に気づけると思います。
騙されないわ!という方も、推理を楽しめると思います。
冒頭にも書きましたが、ぶちおも6割くらいは推理を当てられましたw
最後の真相は想像だに出来なかったですが、途中の描写にむむむ!!と反応出来たのでとても満足です!
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