ぶちおです。
今回は『ぼくは化け物きみは怪物』をご紹介しようと思います。
普通ではないスパイスが今回もたっぷりと感じる短編が5つ収録されています。
何よりサムネイルの可愛いイラストに騙されることから始まっていますから…
異能、人外、幽霊など、多種多様なカイブツ盛り!
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こんな人にオススメ
☆白井ワールドの虜
☆浅野いにお先生が描いた装画の少女が気になる
☆ほっこりからのバッドエンドに耐性がある
☆余韻を楽しみたい派
書籍概要
◆作品名 ぼくは化け物きみは怪物
◆著者 白井 智之
◆出版社 光文社
クラスメイト襲撃事件を捜査する小学校の名探偵。滅亡に瀕した人類に命運を託された“怪物”。郭町の連続毒殺事件に巻き込まれた遊女。異星生物のバラバラ死体を掘り起こした三人組。見世物小屋(フリークショー)の怪事件を予言した“天使の子”。凶暴な奇想に潜む、無垢な衝動があなたを突き刺す。白井智之は容赦しない。
ぶちおの読書感想文
『ぼくは化け物きみは怪物』
収録された5編、どれも面白かったなぁ~とほくほくです。
仕掛けもタイプもまったく違うので、飽きが来ないといいますか。
非情さもしっかり感じるので、メンタルにはピリ辛な刺激がきました。
ざっくりとうち3編の感想をば。
「最初の事件」
名探偵になりたい小学生。
給食費行方不明事件についての推理は不発。
でもまだ名探偵になることは諦めていない。
そして起こったクラスメイトが襲われたという事件。
これはもう挽回のチャンス!
推理して解明したら名実ともにクラスの名探偵になれるはず。
はず、だったんですが…
名探偵になるのはやっぱり大変やなと。
でもなるのが大変だからこそ、価値ある存在になるわけで。
この小学生が辿り着いた方法は、とんでもないけどそうすることで名探偵にはなれたな~と。
「大きな手の悪魔」
人類が強大な力を持つ高度な生命体によって選別される日が来てしまう。
地球をエリアにわけて、選ばれた人達はその生命体たちの母艦で検査をうける。
その検査に合格すればそのエリアの人達は生きられる。
しかし不合格だった場合、そのエリアの人達は殲滅される。
地球のいつくものエリアが殲滅されてしまう。
このままでは人類滅ぶぞ!ということで白羽の矢が立ったのは、過去に他人の家を乗っ取って君臨していた悪女。
たまにリアル事件でも見聞きすう、洗脳がうまいバアサンといいますか。
他人の家にあがりこんで、難癖をつけて、気付くと家人同士で傷付けあっていたり、財産を奪われていたり。
その悪女の最大の武器は口の巧さ。
果たして、高度な生命体にも通用するのか!?
地球外生命体であっても、人間と同じように言葉を使ってコミュニケーションをとる。
組織、群れで暮らしている。
この共通点があれば、このバアサンの真価が発揮されるんだと。
あ、そうやって内部から壊していくんだと思うとゾッとします。
「モーティリアンの手首」
異星生物モーティリアンの化石を掘るべく、禁断の土地にこっそり上陸した3人組。
粗野なリーダー、思慮深いヒロイン、そしてなんだかんだで付き合って発掘を手伝っている主人公。
お目当ての化石には出会えたのですが、どうも異常な状態。
一箇所に何人分もまとまって埋まっていたり。
また他の場所でも少し変わった化石の状態が。
左手首だけがまず見つかる。さらに掘ると左腕だけが。さらに掘ると左腕だけがない全身が見つかる。
組織を検査したりして、この化石に何があったのかを推理していく主人公とヒロイン。
どういう身分だったのか。
性別は、年齢は。
左手首と左腕が別の深さで見つかるのは、どういう理由が考えられるか。
化石の浪漫を感じました。
未開の地での発見のドキドキとか。
過去に何があったか、議論を交わすとか。
ひとつの答えが導かれた時は、そうかぁ~うんうんと終われたのですが。
探究心というか、好奇心というか、さらに踏み込んでみようとしたことで衝撃でした。
はっきりとどうなったとは書かれていなくても、この発掘がどういう結末になったのか想像はしやすい。
やっぱりほっこりとか、沁みるなぁ~というだけでは終わらない作品ばかりw
油断してると脳天からズドンと来ますから、要注意です。
殺すしかなかった。
死んでくれたらいいなと思った。
大切な1人の命と、何万の他人の命を秤にかけたらどちらに傾くのか。
見た目か中身か。
自分が一番恐いと感じたのは、5編の中の誰だろう。
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