ぶちおです。
今回は『一次元の挿し木』をご紹介しようと思います。
読了後、タイトルの意味がオシャレだなぁ~と。
個人的に液体を武器にする殺人鬼にグッときちゃいました。
たとえ骨だけになっても。
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こんな人にオススメ
☆生物の授業が好きだった
☆想像以上の陰謀とか好き
☆主人公の覚醒を見たい
☆劇物でやられたくない
書籍概要
◆作品名 一次元の挿し木
◆著者 松下龍之介
◆出版社 宝島社
2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作
二百年前の人骨のDNAが
四年前に失踪した妹のものと一致!?
悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく——
ぶちおの読書感想文
『一次元の挿し木』
ドラマ化もされたこのミス受賞作!
友人も読了して「こういうミステリ好きやねん」と言っていたので、手にとってみました。
ぶちおは密室殺人やら、アリバイやら、イカれた殺人鬼と対決するタイプのミステリが好きでして。
歴史とか生物学的な不思議は後回しにしがち…
ですが、なんと大好物の危ない殺人鬼登場するじゃない!
ネットニュースにもなっていた、こわい水音ってこの人のことだったんか!と。
まさかの連続殺人鬼の登場に沸いてしまいました。
しかも武器もイカしてますから。
ちゃぽん、という水音がする武器はなかなかない。
やられた方はたまったもんじゃなかろう。
主人公の悠は、男女問わず虜にしちゃうようなイケメン。
ドラマで山田くんがキャスティングされたことに納得しました。
というか、山田くんを想像しながら読みましたから。
若いのに笑顔を忘れてしまった儚げな美男子。
理由は妹が失踪してしまったから。
しかも父親は妹の葬式までしてしまう。
まだ死んだと決まっていないのに!
メンタル面が脆くなっているので常時服用。
可哀想じゃ。
そんな悠の元に届けられた200年前の骨。
DNAを調べると、妹のDNAと一致。
現在のDNA鑑定で別人のDNAが一致することはほぼありえない。
ということは、妹は200年前から生きている?
それとも妹はタイムスリップでもして200年前に死んだ?
いやもっと簡単に考えると、ただの鑑定ミス?
安心してください、そんな答えじゃないです!
ちゃんと地に足ついた解答となっています。
この昔の骨と妹のDNA一致の謎については、割と前半で分かります。
妹自身が特大のヒントをくれます。
ただ、その謎が解けたとしても分からないことはまだまだあるのですが。
先に話した連続殺人鬼は誰で、何が目的なのか。
殺される人達が秘密にしていたことは何か。
殺された恩師、行方不明になった恩師の娘、悠と行動をともにしたいと願い出る恩師の姪っ子。
どんどん人物が増えてくる~と思っていたら、殺人鬼の活躍でどんどん人物が消されていくという悲劇。
200年前の骨に関わると呪われる。
呪われた結果、殺されてしまうのか…
ちなみに作中に出てくるループクンド湖は実在しています。
この作品を読んで色々と調べて、本当にこんなに人骨埋まってる湖あるんだ!?と驚きました。
とても人が住めないような場所で、年代も地域もバラバラの人骨が800体分もあるとか。
この湖自体が、謎多き存在。
遺伝子とか生物の授業で習ったことが出てくるので、懐かしもありました。
メンデルの遺伝の法則、なつい。
この遺伝の法則を知って、妹との顔の違いとか調べましたからね。
一重と二重、爪の形の違い、髪質などなど。
両親からそれぞれもらってるなぁ~と、遺伝をしっかり感じたり。
ルドベキアの帯化についても、気になったので調べました。
作中では「気持ち悪い~」と絶叫されていたルドベキアの帯化。
いや、気になるw
検索窓にワードを入れた時点で、候補ワードに「帯化 気持ち悪い」とか「検索してはいけない」とか出たほど。
いや、もっと気になる!
そして画像検索しました。
本当に不気味な造詣じゃった!!!
こんな風になるんだ~とはじめて知りました。
よく見る花の形じゃない、たしかに虫っぽい。
要因は色々あるようですが、遺伝的なこともあると。
悠が発奮して妹捜しに奔走する姿は狂気じみてもいます。
そして200年前の骨の関係者たちにも、狂気の片鱗が。
偉い人達が集まってこそこそしているなんて、とんでもないことを企んでいるに違いない!
禁忌に踏み込んでしまったのか。
それとも純粋な探究心ゆえか。
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