ぶちおの本棚

『切り裂きジャックの告白』すべての臓器を奪っていく犯人。その目的は不明。止まらぬ連続殺人の真犯人は。

ぶちおです。

今回は『切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ』をご紹介しようと思います。
人気シリーズの1作目。
伝説の連続殺人鬼の名を冠した犯人からの挑戦状。
犯行は大胆ながら、犯人に繋がる証拠は見つからない。

これ以上の混乱を起こさないため、刑事・犬養は必死に事件を追う。

切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ (角川文庫)

新品価格
¥690から
(2025/7/27 15:53時点)

こんな人にオススメ

☆医療と絡んだ事件を追いたい
☆カッコイイ刑事を見守りたい
☆ストレートな事件では物足りない
☆絆にグッときたい

書籍概要

◆作品名 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ
◆著者  中山 七里
◆出版社 KADOKAWA

東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。やがてテレビ局に“ジャック”と名乗る犯人から声明文が送りつけられる。その直後、今度は川越で会社帰りのOLが同じ手口で殺害された。被害者2人に接点は見当たらない。怨恨か、無差別殺人か。捜査一課のエース犬養刑事が捜査を進めると、被害者の共通点としてある人物の名前が浮上した――。ジャックと警察の息もつかせぬ熾烈な攻防がはじまる!

※本書は二〇一三年四月に小社より刊行された単行本『切り裂きジャックの告白』を改題し、文庫化したものが底本です。

ぶちおの読書感想文

『切り裂きジャックの告白』
ラストは泣いてしまった!予想外の泣きシーンが用意されていました。
イケメンで仕事もできるけど、家庭は崩壊させちゃう犬養刑事。
娘と接する時の不器用さと、ひたむきに事件解決のために頑張る犬養の姿から、武骨なハードボイルド展開だと思っていましたが。
まさかの絆の在り方に涙が。

夏ドラマ『能面検事』も同じ中山先生作品で、ぶちおも見ています。
『能面検事』も人の情に流されない、鉄面皮検事かと思っていたら気付いたら泣いていましたもの。
毎話泣かされている気がします。
そんなテイストも共通しているかもしれません。
人死にが出ているので事件は凶悪ですが、裏側になるドラマを知るとやるせなくてグッとくる…

最初の事件は、警察の目の前ともいえる公演で発見された若い女性の遺体発見から。
首を絞められて殺された後、すべての臓器が持ち去られているという凄惨な事件。
遺体の状況から、犯人は医療に詳しい人間だろうと当たりをつけますが、それ以外の有力な情報は見つからない。
そうこうしている内に、また同様の遺体が発見される。

間違いなく、同じ犯人による連続殺人。
遺体の状況も同じということは、臓器を持ち去る目的も同じなのか。
連続殺人はサンプルとなる事件が起きるほど、犯人像が絞り込みやすくなりますが、事件が起きることを願うことは出来ない。
犬養は頼れる相棒と、上司とともに犯人像を推理します。

臓器持ち去りの連続殺人と聞いて、真っ先に思い出したのがゲームの『EVE ZERO』
ぶちおお気に入りのEVEシリーズの1つです。
後半に向けてどんどん血まみれのスチルが増えてきたなぁ。
あの人もこの人も、中身が抜かれちゃってエグかった。
当時、年齢制限をすり抜けてプレイしていた記憶があります。
トラウマにならなくてよかった。ぶちおの心臓は毛だらけ。

EVE ZERO

新品価格
¥4,800から
(2025/7/27 16:10時点)

臓器を持っていく目的。
臓器移植なのか、ただのコレクターなのか。
臓器移植であるならば、その辺で被害者を襲うのが納得できない。
これまた臓器移植といえばで思いだしたのが『ギフト±』
世の中の屑、悪人の臓器を再利用するお話ですが、その時も被害者はそこら辺で襲ったとしても臓器摘出はしかるべき環境、道具が調った場所で行います。
臓器はデリケートだから、菌とか温度とかきちんと管理しないと移植に使えないもの。

ギフト± 1

新品価格
¥584から
(2025/7/27 16:13時点)

ということは、犯人の目的は臓器移植以外なのか。
やっぱり動機がわからないことには、犯人の目星もつけにくい。
やきもきする捜査状況が続きます。
そんなタイミングで、犯人が犯行声明をマスコミに送ったことにより、状況はさらに混沌としていきます。

登場する人物に、鬼子母という名字の女性がいます。
この名前から、ある程度のメタ読みをしましたとも!
鬼子母神。
どんな逸話があったかを思いながら、彼女の怪しい行動を理解しようとすると…
まさに鬼子母神の姿に重なるようで。

犯人との対決も、二転三転と。
どんでん返しも味わえたので大満足でした。
ぶちおが最初から目をつけていたあの人が、やっぱり後から効いてきた。

警察のダメ管理官の発奮とか、犬養の娘の反抗とか。
ドラマの織り交ざり方が最高でした!
犬養刑事の活躍は、追っていきたい。
あ、でも『能面検事』の原作も読みたい。

切り裂きジャックは、何を訴えたかったのか。

ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ (角川文庫)

新品価格
¥733から
(2025/7/27 15:55時点)

~ぶちおのYouTubeはこちら
~ぶちおのグッズはこちら
📚ぶちおの本棚記事一覧はこちら
🐥鳥記事一覧はこちら
🌞日常記事一覧はこちら
✨劇団四季一覧はこちら

-ぶちおの本棚
-,