ぶちおです。
今回は『読んではいけない殺人事件』をご紹介しようと思います。
人の心を覗きたい願望。
相手が何を考えているかわかったら、人生チートで勝ち確でしょうか。
もし心を読んだ相手が殺人犯だと知ってしまったら。
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こんな人にオススメ
☆サイキック能力に憧れる
☆人付き合いが苦手
☆頑固な方だ
☆登場人物全員を疑いたい
書籍概要
◆作品名 読んではいけない殺人事件
◆著者 椙本 孝思
◆出版社 実業之日本社
他人の心が読める「読心スマホ」の力を持った美島冬華は、勤務先の後輩で学生時代から仲の良い阿南十萌からストーカー被害の相談を受けた。犯人は社員の瓜野道貴課長だという。同期の沖田悠人の協力もあり、一度は解決の兆しを見た事件だが、冬華が覗いた瓜野の心の中には、決して見逃すことのできない驚愕の「記憶」が映し出されており――!? 傑作サイコミステリー!!
ぶちおの読書感想文
『読んではいけない殺人事件』
主人公の美島冬華は、顔を見た相手の心の中が読めるという能力をもっています。
リアルタイムで、スマホのタイムラインのように相手の心情がだだ漏れで見えてしまうと。
思い出も画像や映像で再生されるので、言葉に出していない情報が山のようにゲットできます。
ただ、実際に顔を見ている相手にだけ使えます。
電話などではこの能力は使えません。
読心能力をあまり使いたくない冬華は、コールセンターのオペレーターとして働いています。
能力も発動しないし、淡々と仕事に集中できる。
相手の心が読みたいと思ったこと、あったかなぁ。
健全なポーカーとかやってる時ならこの能力欲しいですが、日常ではいらないかなぁ。
いいことを思っていたらいいけど、悪いことを思っていたらダメージ食らうでしょうw
精神的ストレスえぐそう。
心を読まれる前提で生きている人はいないので、顔では笑って腹の中では罵っていることなんて茶飯事やで!
店頭でクソ客相手にしている時とか、まさにこの状態。
謝罪しながら、表情はすこぶる申し訳なさそうに設定して、心ではテキストに起こせないくらいの罵詈雑言で憂さ晴らしをしていました。
そうでもしないと、やってられないんよ!
今でこそカスハラ対策がありますが、数十年前は店員は奴隷なみの我慢を強いられていたんやで。
ぶちおもそうだったなぁ~
相手を悪霊と認定して念仏唱えてみたり、罰が当たって欲しいから呪いの言葉をエンドレスしてみたり。
相手をマジマジと観察して、面白いとこないか探してみたり。
でも表では誠心誠意謝罪しているテイ。
人間なんて裏表があってこそ人間でしょう。
厄介な能力のせいで人間の嫌な部分を見てきた冬華にはクールさが身についてしまいました。
外面ではどんな人間かなんてわからない、どんな恐ろしいことを考えているかわからない。
それなら深く人付き合いするのは控えようと。
基本は能力を使わないようにしよう。
でも、同僚のストーカー被害を解決するために読心能力を使ってしまいます。
ストーカーと疑っていたのは、同じ会社の課長。
もしストーカーだったら、相手の心情を読むことで黒確定できます。
同僚とともに、つきまとい行為の現場を押さえて、課長の心を読む冬華。
見えたのは、糾弾されている状況をどう乗り切るか。
会社にばれないように、穏便に、つきまとい行為もいい感じでごまかせないか。
次々とコメントを吐き出す課長。
これは分かります。
まず考えるのはどう言い訳するか。
信じてもらえないかもしれないけど、ちょっとでも自分のダメージを減らしたい。
さらに冬華が見てしまったのは、課長が山中に人を埋めている映像。
??
誰を埋めている?
どうして課長が人を埋めているのか。
課長がこの人を殺したからだ。
この人は、交通事故で亡くなったという課長の奥さんでは?
つきまといについては、今後もうしないという約束で終了となりましたが、冬華には新たな疑惑を持ってしまいます。
課長は殺人犯だ。
ここから冬華の課長の罪を暴く道程がはじまります。
危ないって!
勝手に覗いた心の映像を元に、もしかしたら殺人犯かもしれない課長を断罪しようとするのは。
冬華の能力を知っている母も、事件を追うのはやめろと忠告します。
本当にそう。
犯人を捕まえるのは警察の仕事だし、裁くのは司法の役目じゃ。
自力で突っ走る主人公こそ、台風を巻き起こす原因になるんだと!!!
読んでいるだけで、色々と冬華が心配になりました。
同僚も巻き込んで、身分を騙って調査したり、事件の関係者に聞き込みしちゃったり。
逆に訴えられちゃわない?
自分から死地にずんずん進んでいってない?
正義感ゆえかもしれないけど、きちんと考えて動かないと大変なことになるで!
その心配は的中することになります。
当然目立った行動から、犯人サイドにも勘付かれて脅迫を受けることになるし。
会社でも自宅でも気が休まらない。
自業自得といっちゃそうなのですが、読心能力があるがゆえの無鉄砲さなのかなと。
困ったことがあったら、相手の心を読めばいい。
うまく使って、どんなピンチも回避できる道がわかるはずだと。
無茶な冬華は、真犯人を見つけることができるのか。
やっぱり、人の心は、読んではいけない。
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こんな作品もおすすめ
『読んではいけない殺人事件』を読んで、異能力に憧れちゃうかもしれない作品から選書してみました。
冬華のような能力がなくても、心理術や相応の訓練を詰むと人の心はわかるかもしれません。
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まとめ
『読んではいけない殺人事件』
特異能力に悩み、人とは壁を作ることがテンプレ。
人を信じないようにして生きてきたから、人を信じる方法ももう分からなくなっている。
他人の深淵を覗いてしまったら、どんな災厄に巻き込まれても文句は言えない。
あれほど警告をもらっていたのに…
そう思うと、思っていることがダイレクトに表情に出る人の方が信用に値するいい人なのか?
いや陽の気ならまだいいけど、負の気をまき散らされす人は嫌だし信用しちゃいけない。
人の感情って難しい。
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