日常

『WICKED ~ふたりの魔女~』舞台版を愛していたぶちお、劇場版での新たな発見!続編公開が待ち遠しい!!

ぶちおです。

劇団四季の舞台を初めて観てから早数十年。
『ウィキッド』は好きな演目です!
日本初上演の時も、四季劇場【海】で観劇していました。

正直、オズの魔法使いを知らないし、オズのもう1つの物語と言われてもあまりピンと来ていなかったのですが、
曲に観劇、1幕ラストは号泣、観劇後は自由とか正義ってなんやろうと物思いに沈んでみたり。
ヴィランが本当はヴィランじゃない。
視点を変えると世界観がひっくり返る。

よき刺激を与えてくれた作品です。
※ぶちおの『ウィキッド』観劇記事はこちら

そんな『ウィキッド』が遂に映画化!
日本での公開を待ちに待って、ついに観てきました。

なんで日本の公開がこんなに遅いねん!とブーブーしていましたが、観たらもうご機嫌。
舞台版が体にしみこんでいるぶちおからすると、変な味付けがされていないし歌声も最高!
主演お二人の役の解釈も一致!
映画でしかできない表現で、また『ウィキッド』の世界を知ることができました。

舞台版と比べてあーだこーだ、ここがこういうことだったんだと。
サントラをかけながら、個人的感想をUPしていきます!
まだ1度観ただけなので、記憶違いもあると思います。
また2幕以降の内容についても込み込みで書いていくのでネタバレもあります。

ご了承いただけたらお付き合いくださいませ。

目次

ノー・ワン・モーンズ・ザ・ウィキッド

冒頭の曲で、猿たちにびっくりさせられるのは舞台版と一緒です。
現代にあまり見掛けないフォントで、「The Wicked ~Part1~」みたいなタイトルが出ます。
なんかフォントがごいすーだなと思っていたのですが、これは昔の映画「オズの魔法使い」のフォントらしいです。
どおりで…

そしてしれっとパート1ということがここで分かりますw
舞台好きなぶちおは情報収集していたので前後編というのは知っていましたが、初見の人はえ?!と思うのではないかと。
副題からも前後編かわからないし。
不親切さは若干観じます。

パート1だけを見てやめないで~パート2で全部回収してくれる作品だから!!
結末をわかった上で、冒頭のシーンに戻るとまったく違ったシーンに思えるから!!と懇願する日々です。


悪い魔女の死を喜ぶマンチキンの住人達。
切ないアリアナグリンダの表情に、すでに涙腺がやられました。

大切な親友のエルファバが亡くなった。
それを自分の口で国民にお知らせするツラさ、ニュースを聞いた国民たちは大歓喜!
いええええええい!と喜ぶ国民を見ながら、グリンダの心中を思うと…
それでも魔女を象った人形にグリンダ自ら火を放ちます。
善き魔女としてのお仕事をするのが、グリンダの責務。

舞台と同様、シャボン玉モチーフの乗り物に乗ってグリンダは登場するのですが、これは魔法ではなくオズ大王の発明品です。
グリンダもまだこの時点で魔法を使えません。
これが魔法ではなくて人為的なものということを示しているのですが、
舞台版はグリンダが上にいるであろう技術さんの方に「下におろして」というようなアクションをします。
グリンダの指示によって、機械が昇降。

映画版もグリンダが乗り込んだ時、椅子の足元にある装置を足でいじるような動作をしています。
それにあわせてシャボン玉が出来る。
消す時は、魔法の杖でシャボン玉を割るような動作が必要というのが分かります。

グリンダもオズ大王のように人々を騙しているというシーンになっています。

エルファバの出生シーン。
生まれた瞬間から魔法を使えるというのは映画版で分かりました。
産婆さんは舞台版だとヤギですが、映画版はキツネ?
クマの乳母も映画版で登場。
あ、そうか。生まれた時から忌まれた存在だから、乳母が面倒見るかと。
可哀想すぎる。

エルファバは動物に優しいのは、乳母の優しさもあったんだなぁ。
幼少期のエルファバは映画版オリジナル。
妹のネッサとの微妙な距離がよりわかりやすくなっています。
エルファバが読んでいる絵本はオズ大王が登場しています。
子どもの頃から、オズ大王への憧れがあったことが分かります。

そして、エルファバのオヤジが本当にエルファバに厳しい!
いや、舞台版よりも一層亀裂が深いなと。
浮気されてたくせに!と毒づいちゃいました。
元々、エルファバの母親の不貞行為がなかったら、こんなことにはなってないんやで。

ディア・オールド・シズ

舞台はシズ大学の学生だった頃へ。
洋服などで荷物パンパン、門をくぐった瞬間からみんなのアイドル、グリンダ。
ここは舞台版と同じです。
グリンダの両親は映画版で初登場。

大学にはヤギのディラモンド先生と、ハシビロコウの先生がいました。
ハシビロコウの先生!!数少ない動物雇用枠の先生です。

さらに映画版のオリキャラ、寮母役は『グレイテスト・ショーマン』で髭の女性役を演じたキアナ・セトルです。
舞台版ではモリブル先生が担当していた部分も、寮母さんが担っていたりします。

エルファバの力が暴走した時、校舎にあるオズ大王のレリーフが壊れます。
その下に隠れていたのは、動物たちのレリーフ。
動物たちの地位を奪っている誰かがいるというのが暗喩されています。

ウィキッド

ザ・ウィザード・アンド・アイ

モリブル先生に見いだされて、喜ぶエルファバ。
全員が敵でも、自分の才能を認めてくれる人の登場に手放しで喜ぶエルファバの歌です。
歌の中で、やっぱり緑色の肌にコンプレックスがあるんだなと。

グリンダはエルファバがモリブル先生に可愛がられているのを見て、複雑。
嫉妬、とはいかないけど、なんで?みたいな。
舞台版よりも、エルファバのことを気にかけているのが分かります。

歌のラスト、崖の向こうに虹が見えます。
これはもう、『オズの魔法使い』の『オーバー・ザ・レインボー』のことだろうと。
『オーバー・ザ・レインボー』はさすがのぶちおも知ってるで!

ワット・イズ・ディス・フィーリング?

グリンダのモヤモヤと、エルファバのもやもやがガチンコにぶつかる曲です。
何でも持っているグリンダ、誰からも愛されたグリンダが、初めてモリブル先生からスルーされて。
そのモリブル先生はエルファバを迎え入れて、マンツーマンで講義している。
エルファバからしても、キャッキャして頭が空っぽなルームメイトにイライラしている。

舞台版だと手紙の文面が見えませんが、映画版だと文面から二人が両極の存在ということが分かります。

グリンダその他大勢VSエルファバ。

「ブロンド(金髪)」という歌詞が日本語だと「おバカ」になっています。
金髪(ブロンドヘア)を持つあまり賢くない女性についてのジョークが欧米にはあるらしく、そこから来ています。
そのまま和訳しても、確かに伝わらないですね。

サムシング・バッド

映画版はしっかりヤギのディラモンド先生。
ディラモンド先生の授業シーン。

ここで舞台版にはないシーンが。
ずっとグリンダと記載していますが、元々グリンダの名前はガリンダです。
ヤギには前歯がないから、どうしてもガリンダと発音ができない。
何度ガリンダだと訂正しても、ディラモンド先生はグリンダと発音してします。

この発音問題で、ディラモンド先生は生徒たちからも失笑されてします。
それをかばうのはエルファバ。
先生にとっては名前の発音は重要ではないと。
それでも不満そうなガリンダ。

この発音については、日本人はピンとこない部分かと。
ガリンダとグリンダ。
日本語だと発音の難しさはそれ程変わりません。
そのため、まるっとカットされて、最初からガリンダはグリンダという名前になっています。

以前からブロードウェイのCDに、なんでガリンダ(グリンダ)みたいな表記なのか気になっていましたが、劇場版でやっと分かりました。
CDにもこの授業のやりとりは入っていないので、長年の謎がスッキリ。

授業が途中で終わってしまい、生徒が退出した後。
エルファバはディラモンド先生が落としてしまった花を拾います。

舞台版だと、ディラモンド先生とランチを半分こにするシーンがこれにかわります。
エルファバはサンドイッチを、ディラモンド教授は包み紙の方を食べる。
マジで紙の部分を食べるので、どよめきと笑いが起こるシーン。
もちろん食べられる紙ですが、先生役によって食べる勢いに個人差がありますw

印象的なケシの花は、ディラモンド先生が好きな花だと。
和訳だとケシの花ですが、ポピーと書いてくれた方がよかったかもですw
ぶちおは警察24時が好きなので、ケシの花を聞くと大麻とかの薬物イメージが先に出ちゃう!
ポピーだったら可愛い花のイメージですが、阿片の花となるとディラモンド先生をうがってしまうw

拾っていたポピーはオレンジだったので、花言葉を調べました。
オレンジのポピー:思いやり、いたわり。
まさにエルファバの行為そのものや!!
ちなみにケシの花言葉は安らぎ。
ディラモンド先生たち、動物サイドが安らぎを欲しているのがわかります。

この歌は、ディラモンド教授たち、動物たちが集会をして行方不明になった同胞たちについて相談しています。
言葉を奪われていく仲間たち。
舞台版はエルファバとディラモンド教授の2人の曲ですが、映画版は前半は他の動物たちが歌っています。
オズの国を境にして、ミッシングアニマルが多発しているとわかります。

ダンシング・スルー・ライフ

ディラモンド教授の下から帰る途中、エルファバがフィエロに出会います。
出会いは2人きり、フィエロは馬に乗っていてその馬も言葉を話します。

舞台版だと、クラスメイトもたくさんいる校庭でフィエロが登場します。
乗り物は使用人が運転している、可愛いデザインの車です。
後ろの座席で眠っていて、危うく車とエルファバが追突!という事態に。
怒ったエルファバがフィエロをたたき起こします。
「あなたの車に轢かれ欠けたのよ」
グラサンをはすしてフィエロが一言。
「緑は進め、だろ」

舞台版の出会いの方が最悪です。
フィエロが緑の肌いじりをして、学生たちが笑う。
映画版のフィエロは優しいですね、こんなセリフはありませんでした。
が、学生を堕落させる使命は変わらないので、図書室でやりたい邦題ダンスを披露します。

ここはネッサローズとボックの悲劇の始まりの曲でもあります。
グリンダのために、ネッサを誘ったボック。
ボックはグリンダが好き、でも落ち込んでいるネッサを見てつい言ってしまう。
「君は素敵な人」
このダンスホールでの出来事が、あんなことになるなんて。
誰も悪気ないんよな、とわかっているからこそやるせない。

ダンスシーンでは、エルファバの涙が印象的!
泣いてる?と。
舞台版ではやけくそを装って踊って、グリンダも一緒になって踊って。
最初は怒りの表情だったエルファバも、みんながダンスして笑顔!明るい空気のまま次の曲となるのですが。

みんなに受け入れられて流した涙。
こっちも泣いちゃう!!

ポピュラー

グリンダのグリンダらしさが炸裂する名曲!
こちらも舞台版を踏襲しつつ、コミカル要素が足されています。
髪のふり方のレクチャーも、ドレスの魔法がかけられなくて杖をぶん投げるのも。

エルファバが持っている母の形見の緑色のボトル。
そう、気付いた方は気付いていますが、エルファバの母が浮気相手と飲んでいたお酒のボトルです。
こうなってくると、エルファバの母はやっぱり浮気相手が本命だったのかと。
形見になるくらいというのは、母が身近に置いていたという。

いや、あのエルファバ嫌いの父が形見としていい物をエルファバに渡すとは思えない。
母の部屋に隠されているように置かれていて、父からは思い入れのないものだった可能性の方が高いかもしれません。

ただ見た目を気にして、愛をふりまいて、おバカなグリンダなイメージ。
ですが、ネッサローズの出生の秘密を話すエルファバを慰める一言。
「それはアナタにとっては秘密でも、真実ではないわね」
こんなグリンダだからこそ、エルファバと通じ合えるんや!!

アイム・ノット・ザット・ガール

ディラモンド先生が役人に連れていかれて、落ち込むエルファバ。
寮母のキアナが再登場します。
舞台版ではモリブル先生の役どころ。

すでに言葉を奪われかけているディラモンド先生の後、役人の講義になります。
オリという素晴らしい発明品の説明。
動物を閉じ込めておけば、もう言葉を覚えることはない。

怯えるライオンの子どもを見て、たまらず魔法を発動させてしまうエルファバ。
映画版はケシの花が飛んで、睡眠作用でエルファバとフィエロ以外が寝てしまいます。
フィエロはオリの中からライオンの子どもを助け出して、2人で自転車で逃走。
舞台版はライオンをオリごと運んでいく違いがあります。

ディラモンド先生のこと、ライオンのこと。
フィエロとの会話で、何かが芽生えるエルファバ。
でもフィエロとグリンダがラブラブなのを知っています。
親友の彼氏、私はあの子ではないと自分に言い聞かせる切ない曲。

この曲を!2幕ではグリンダが歌うのがアツいんじゃ!

ウィキッド ふたりの魔女 - オリジナル・サウンドトラック

新品価格
¥3,300から
(2025/3/20 21:01時点)

ワン・ショート・デイ 

ついにオズ大王からの返事が来て、エメラルドシティに招待されたエルファバ。
映画版では緑の特大列車で向かいますが、ここで大きな違いが。

映画版では、お見送りにクラスメイト達も来ています。
舞台版だとボック、ネッサ、フィエロ、グリンダがお見送り部隊。
ちょこちょこ他の客や、動物の車掌さんもいますがクラスメイトはいません。
次のエメラルドシティの住人役の準備があるので、人を割けないという事情ゆえだと思っています。

なので映画版で、本当にみんなと打ち解けられたんだなと一層感じます。よき。

出発前に、グリンダの改名イベントもあります。
ディラモンド先生を思って、名前をグリンダにします!!
ガリンダと発音出来なかったディラモンド先生を思っての行動ですが、若干ピントがずれているのがグリンダの可愛いところです。
驚きながらも、みんながグリンダの改名を受け入れます。

先にも書きましたが、日本ではガリンダではなく最初から最後までグリンダです。
ではこのシーンは、舞台版だとどうなっているのか。
ディラモンド先生を偲んで、子どもが生まれたらディラモンド先生の名前を付けるわ!となっています。
日本らしいイベントにw
尊敬している人から名前をもらうのは、よくあること。

映画版ではエルファバの父がここで登場して、ボックに対してネッサをよろしくという圧をかけるシーンがあります。
ボックの戸惑いと、ネッサのはにかみと。
父はもう安泰だと言わんばかりのご機嫌っぷり。これも今後の伏線。

舞台版ではボックの名前をビックと間違え続けるグリンダに怒って、ボックが傷ついて立ち去ります。
そんなボックを心配して追いかけるネッサの描写です。
名前を間違え続けるというのは酷いので、映画版でのグリンダは舞台版よりも善い人レベルが高いと感じました。

エメラルドシティの住人は、舞台版だと緑色のサングラスをかけています。
これもオズ大王のペテン。
緑の色眼鏡をかけさせて、エメラルドシティーってどこもかしこも緑やろ!という。
映画版だとかけている人は見られなかったです。

このシーンにはトニー賞受賞の時に歌っていたエルファバとグリンダ。
イディナとクリスエィンがカメオ出演しています。
この二人の登場の時が、一番体温が上がりましたwアツいぜ!!
新旧ふたりの魔女が堪能できるなんて、贅沢すぎる。

ここでイディナ達は、オズ大王の偉大さを讃えるミュージカルに出演してるという役どころ。
舞台版よりも、オズ大王の偉大さ、魔法の本グリムリーについて詳しく歌っています。
オズ大王だけが魔法の本を読めるのよ~!と。

ついにオズ大王の城に入ります。

ア・センチメンタル・マン

舞台版と比べると、格段にオズ大王とモリブル先生が悪質ですw
いや、悪者って知っていたけど、根っから本当に悪者だったんだなと。

舞台版だと、モリブル先生は出世をしたと言ってオズ大王の報道官の地位になります。
エメラルドシティのオズ大王の城で、エルファバ達と再会。
私出世したのよ~と喜んでいたモリブル先生は、ただ可愛かった・

まぁちょっと怪しいところの匂わせは舞台版にもありましたが、
映画版のモリブル先生は最初っからオズ大王の懐刀で、エルファバを利用するために取り入っているというのが分かりやすくなっています。

ちょっと戻りますが、エルファバに魔法の授業を個人レッスンしているのは映画版オリジナルシーンです。
そこでモリブル先生は浮遊の魔法を最初に教えています。
これは猿たちを空のスパイとして活用する作戦が最初からあったということ。

映画版のオズ大王はペテン師っぷりが200%ましましです。
オズ大王のやることなすこと、見せる物、全部がトリック。
まぁオズ大王は魔法が使えないので、国民に魔法っぽい物を見せてごまかすしかありません。

エルファバへのエメラルドシティへの招待状も、機械仕掛けの気球で届きました。
モリブル先生とのやりとりも手紙。
もし魔法が使えたら、こんなの魔法でちょちょいのちょいやろ。

さらにオズ大王の城にいる傭兵の猿たちについて。
映画版のみ、謁見室までずらっと並んでいる猿たちが登場しますが、家族が人質に取られていて無理矢理働かされています。
だからこそ、オズ大王サイドの言うことは何が何でも聞かないといけない。
最低やで!!

エルファバとグリンダに聞かせるのは、自己陶酔にも聞こえるこの曲。
オズ大王が悪者やんフィルターがあるのであれですが、2幕でもこの歌を口ずさむところが。
オズ大王の真意はなんだったのか。
おセンチなところは本当にあるんだろうけど、それでなんで動物の支配とか人を騙していたりに繋がってしまうのか。

2幕で精神的にぼこぼこにされるがいいさ!

ディファイング・グラヴィティ

1幕ラストの超名曲!!
映画公開前にサントラで聞いていましたが、耳だけで泣きました。
最高やで。

オズの国の秘密を知ってしまったエルファバ。
モリブル先生に言われて、グリンダはエルファバを連れ戻すために走ります。

それでもエルファバの性格を知っているモリブル先生は、オズ大王とともに先手を打ちます。
傭兵たちを使い、緑色の肌をもった邪悪な魔女が出現したと国中に広報します。

エルファバが信頼していたモリブル先生に裏切られる。
一番コンプレックスな緑の肌を揶揄するようなことを言う。
オズの国の人たちはオズ大王を信じている、他人と見た目が違う自分への非難の目を知っているエルファバ。

グリンダの説得通り、謝ってしまえば、オズ大王の言う通りに魔法を使えば、またみんなに受け入れてもらったあの世界に戻ることが出来る。
でも、従うことは出来ない。
ここに来て、グリンダの柔軟すぎる思考回路もイラついてくる。
グリンダも国を敵にしたら終わる、我慢をするのも必要なのにエルファバの頑固さにイラついてくる。

映画版では逃走シーンはガッツリド派手なアクションシーン。
オズの大王のモチーフである気球を使って逃げようとしたり、回廊のガラスを突き破って猿が襲いかかってきたり。
これは映画版だからこその迫力!

魔法のほうきを持って、窓から落ちていくエルファバ。
過去の自分、回想しながら決意を決めた時、またほうきを持って浮上します。
空飛ぶ猿い追われながら、空を駆けるエルファバ。

宣言するように歌うエルファバに胸アツ。
ただ。ただ。ちょっと。
映画のサントラも、基本は舞台版と同じ編曲で収録されています。
エルファバの最後のロングトーンの前後も、映画版オリジナルのパートが少し追加されていますが、基本はノンストップで歌い抜く!!
ここが鳥肌なのですが、映画版は最後のロングトーンの前に2幕に繋がる別キャラのシーンが入っています。

緑色の肌の悪い魔女現われたというニュースを、フィエロも聞いて不安そうな顔。
うん、まぁそうよね。フィエロも心配よ。
その次。
マンチキン総督であるエルファバの父とネッサのシーン。
手前でラジオからニュースを聞いて眉をひそめるネッサ、後ろで倒れる総督。
これは舞台版の2幕でネッサが明かす内容ですが、まさかここでカットインしてくるとは!

ちょっとエルファバのおやぢに個人的にいい感情ないからか、倒れたって仕方ないだろと毒づいちゃいました。
娘が大犯罪者になったというニュースは辛い。
でも舞台版の2幕でネッサは「お父様は恥ずかしさのあまり亡くなられた」とエルファバに告げます。
娘の身を心配して倒れてのではなく、あのバカ娘なんて恥をかかせてくれるんだ!うっ…ということ。
もうーーーーー!
エルファバの父のこのシーンで色々と気がそれましたw

クライマックスシーン。
画面全体をエルファバのマントが占めて、センターにどーんとエルファバ。
これはまさに舞台版のラストシーンと同じ構図!

そしてパート2へ続く!!
エンディングロールへ。

まとめ

舞台版や「オズの魔法使い」にもリスペクトだらけ。
解釈違いもなかったので、舞台版に忠実にしつつ映画だからこその派手シーンを搭載。
『ポピュラー』をHIP HOP風にしなかったアリアナの判断にも尊敬!

全編生歌というのも最高です。
口パクじゃダメなんよ、表情と歌が完全一致しているからこそ最高じゃった!!

舞台は休憩を入れても約3時間
映画は舞台の1幕の部分のみで2時間40分。
見る前はだれるかな、と思っていましたがあっというまでした。
全然長さを感じなかった!ウィキッド愛があるからだと思っています。
あのシーンがこうなってる、このダンスやば、衣装も可愛いと思っているとあっという間なのかもしれません。

『ウィキッド』の真髄は2幕なので!
何度でも言いますw
動物を救うために飛び立ったエルファバ。
グリンダににじりよっているモリブル先生。
エルファバの死の真相。
伏線が繋がった時に、涙腺が爆発します、ぶちおはw

善悪の表裏を見るために、パート2も見に行きます。

~ぶちおのYouTubeはこちら
~ぶちおのグッズはこちら
📚ぶちおの本棚記事一覧はこちら
🐥鳥記事一覧はこちら
🌞日常記事一覧はこちら
✨劇団四季一覧はこちら

-日常
-