ぶちおです。
今回は『邪宗門の惨劇』をご紹介しようと思います。
「朝比奈耕作シリーズ」のひとつ。
テレビドラマで小泉孝太郎さんが朝比奈を演じられていました。
見たことがあるドラマじゃった…
金田一シリーズのような不穏さと、おどろおどろしい演出だった気がします。
久しぶりの同窓会の裏には、やっぱり何かが隠されている。
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こんな人にオススメ
☆ホラーを浴びたい
☆見立て殺人が気になる
☆童謡ってよくよく見ると恐いものあるよね
☆復讐はやるべきじゃない派
書籍概要
◆作品名 邪宗門の惨劇
◆著者 吉村 達也
◆出版社 KADOKAWA
北原白秋の童謡『金魚』と共に、推理作家・朝比奈耕作に送られてきた、中学時代の同級生・熊谷須磨子からの手紙。
朝比奈は指示通り松濤の洋館を訪れるが、同様に呼び出された同級生2人と館に閉じ込められてしまう。
蝋燭だけが頼りの暗闇で脱出を試みる3人だが、やがてどこからか女の金切り声が響きわたり――カーテンの裏には“突き殺された”熊谷須磨子の死体が転がっていた!
この空間、異常すぎる!
予想は何度も覆される、絶対に読んでほしい“怖ミス”の名作を復刊しました!!
ぶちおの読書感想文
『邪宗門の惨劇』
やっぱりホラーとか、ミステリが好きならば、童謡の歌詞通りに起こる殺人事件。
いわゆる見立て殺人なんて、やっぱり気になるものでしょう。
しかも本作は北原白秋の『金魚』が題材です。
あの有名な北原白秋が、こんなに恐い童謡を書いていたというのにビックリしました。
小学校で『待ちぼうけ』は習った記憶があります。
あまり深い意味は考えず、普通に聞いていましたがよくよく思い返すとあの歌もこわい。
一度の成功体験で調子に乗ると、簡単にダメな人間になっちゃうよという戒め…
『待ちぼうけ』以上に『金魚』はストレートに恐い歌詞満載です。
お母さんが帰って来るのを待っているだけなのに、金魚を殺しちゃう。
しかも3匹も。
一匹目は突き殺す。
二匹目は絞め殺す。
三匹目は捻じ殺す。
そう、この殺し方になぞらえて被害者が次々と出てしまうのが『邪宗門の惨劇』です。
主人公のミステリ作家、朝比奈耕作は中学校時代の同窓会に参加しようとしていました。
その前日、卒業式前に転校してしまった熊谷という女性からとある場所に来てほしいという手紙を受け取ります。
消印等はなく、直接ポストに投函されたっぽい。
しかも1人で来て欲しいと。
とくに熊谷と学生時代に懇意にしていた記憶はなかった朝比奈ですが、一応行くことに。
閉ざされたような外観の館に入ると、先に朝比奈の同窓生が2名。
クラスでも目立つような才女2人は、朝比奈よりも先に館にいて閉じ込められていたという。
気付くと朝比奈もこの館に閉じ込められてしまい、奇怪な声が『金魚』を朗ずる。
誰が自分たちを閉じ込めたのか。
何が目的か。
普通に考えれば、自分たちを呼び出した熊谷が首謀者ですが、まさかの熊谷自身の死体を見つけてしまう…
同窓会、事件起こりがちですから!気をつけないと!
作中でもありますが、中学生って一番やんちゃですから。
荒れやすい年頃というか、不安定な時代というか。
ぶちおも一番やばい時代は中学校だった気がします。
先輩後輩文化の押しつけとか、学級崩壊しがちとか。
理由すらなく暴れがちなのかな。
朝比奈も中学時代を回想して、当時の担任やクラスメイトのことを思い返します。
熊谷を殺した犯人はきっと同窓会関係者にいるだろう。
事件に繋がる何かがあるはずと。
朝比奈と同級生2人は暗い館の中で考えますが、これといった理由が見つからない。
殺される理由がバンバン思い当たる人なんていないと思いますが。
ただ『金魚』の歌詞通りに犯人が事件を起こそうとしているのはわかる。
早く犯人を掴まえないとまた犠牲者が出てしまうのではないか。
館の中に犯人はいるのか、それとも…
北原白秋についても知ることが出来ました。
ゆうてぶちおも、名前を知っているくらいで知らないことの方が多いわけで。
どういう背景で童謡を作っていたのか、どんな出来事が彼の作品に影響を与えたのか。
童謡になぞらえた連続殺人というと、『そして誰もいなくなった』が有名ですが、マザーグース作品の翻訳を北原白秋もしていたとか。
そういうことも含めて、この事件が生まれてしまうという因果。
見立て殺人は思っているよりも犯人にとって高カロリーです。
それでも見立てるには、代えがたいプラス要素があるから。
本作の犯人にとってのメリットは何なのか。
閉じ込められた館の中には照明もない。
食べ物も水もない。
ただ死体が隠れていた。
もしかしたらこの後も増えるかもしれない。
朝比奈以外の女性2人は段々とパニック思考に陥ります。
ここで疑心暗鬼による仲間割れとかしている場合じゃないから!
犯人はパニック状態を望んでいるから落ち着いて、と朝比奈は制しようとしますが極限状態の中ではなかなかうまくいかない。
館の状況はホラー味がところどころに香ります。
朝比奈たちと同じ状況にいたら、やっぱり精神をひっかかれて平静は難しいだろうなぁ~
灯りがない、終わりが見えない、殺されるかもしれないの三拍子。
数少ない状況でも、犯人に繋がるヒントはあります。
この状況において犯人になりえるのは誰か、からぶちおは推理しました。
完璧な殺人事件なんて、起こせないもの。
それでもやるなら、相当の覚悟をもって。
何ともいえない後味が…
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