ぶちおです。
今回は『スマイル・ハンター 憑依作家 雨宮縁』をご紹介しようと思います。
作者は『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズで有名な内藤了先生。
雨宮縁シリーズは全5巻。『スマイル・ハンター』は1作目です。
藤堂比奈子シリーズが積ん読状態の中、雨宮縁シリーズを読み始めてみることに。
スマイルをハントするって、そういうことじゃったのか…
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こんな人にオススメ
☆シリーズに渡る大きな謎を解きたい
☆変人で頭のキレる探偵役がいい
☆イカレた犯人の動機を探りたい
☆立ち直ろうとする人を応援したい
書籍概要
◆作品名 スマイル・ハンター 憑依作家 雨宮縁
◆著者 内藤了
◆出版社 祥伝社
人気推理作家・雨宮縁。執筆時、作品ごとに主人公に成りきる姿は多重人格さながらで、憑依作家と呼ばれていた。寿退社をした恩人の夫の自殺に不審を覚えた雨宮は、担当編集者らを使い、真相を調べ始める。すると、幸せの絶頂から不幸のどん底へ突き落とされた被害者が続々と浮上、雨宮は犯人を炙り出すため、周到な罠を仕掛け……。狂気を裁く新クライム・ミステリー誕生!
ぶちおの読書感想文
『スマイル・ハンター 憑依作家 雨宮縁』
第1作目なので、雨宮縁の紹介という面あり、1巻読了ではわからないままの謎も残っています。
犯人を推理していく探偵役は作家である雨宮縁。
普通の作家ではなく、自身の作品に登場するキャラクターに憑依。つまり自身の姿形もキャラクターになりきって執筆をするというスタイルの作家です。
何作も掛け持ちしているので、書いている作品が変わればその扮装もまったく変わる。
見た目だけではなく話し方も声すらも変わってしまう。
正体不明すぎる作家です。
本当の雨宮縁がどういう人間なのか、捉えどころがない不思議な人。
雨宮縁と知り合うことになったフリーのカメラマン蒲田。
フリーになって間もないので、過去の知り合いからの無茶ぶりの仕事も受けざるを得ない日々。
どんなに遠くても、きつい現場でも頑張るしかない。
ある日、誰でも写真を投稿できるサイトの中に、蒲田は違和感を感じます。
ある人物が投稿している写真、何気ない日常の一コマのような写真のはずなのに。
最近どこかで見たことがある既視感。
ふらりと立ち寄った公園で見掛けた幸せそうな家族。
仕事の途中で遭遇してしまった人身事故。
仕事で向かった葬儀場の取材で見た悲嘆にくれる家族。
雨宮もその投稿写真が気になり、調べていくと連続不審死の可能性が浮かび上がっていきます…
犯人は、人を殺し続けている可能性があるかもしれない。
犯人の動機というか、犯行にかける歪んだガッツがなぁ~
そんなことに時間とお金のリソースかけるなら、もっとプラスのことに使いなよと。
特殊な暇人すぎて、犯行動機に共感できることが1つもなし!
しっかり悪なので、とっとと成敗した方がいいです。
雨宮がきっと追い詰めてくれる!
というかもう犯人を罠にかけているかもしれない。
希代のミステリ作家は、謎を解くのも得意なことでしょう。
憑依作家から熱いパッションがだだ漏れるということはないですが、行動の端々に優しさが滲むもの。
認知の歪みってこわいなと。
ツライ時の対処方を間違い続けるとモンスターになるんだと理解しました。
自分の存在に気付いて欲しいから、好きな人に嫌がらせをする。
相手が戸惑っている反応が嬉しくて、もっと過剰な嫌がらせをする。
好きだからいじめちゃう、とかはいっても小学校までやろう。
大人になってもそれやっちゃうとか、人が困っている姿を見て気分よくなるとかイカれてるじゃろう。
そんなイカれた人はあちこちに溢れているんじゃと。
いい人の顔して近寄ってくる人は、特に注意!
知らん人からの祝辞とかも疑ったっていいw
雨宮たちは調査の途中で、取り残されて絶望した遺族を助けるのですがそれがまたツライ。
絶望した人を救い出すのは難しい。
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