ぶちおです。おすすめ漫画のご紹介です!
今回は『泥濘の食卓』
人間のどろっと模様が好きな方、たまらないかもしれません。
なんでこういう事になっちゃうんだろう…
ちょっとした毒が交差すると、こうも絡まって闇深くなるものなのでしょうか。
底なしの沼堕ち。
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こんな人にオススメ
☆ドロドロ系が好き
☆すっきりしたい気持ちはない
☆闇堕ちをのぞき見したい
☆自身のメンタルは元気
書籍概要
◆作品名 泥濘の食卓
◆著者 伊奈子
◆出版社 新潮社
田舎町のスーパーで働く「深愛(みあ)」は、パート先の店長と不倫関係にあった。何のとりえもない自分に優しくしてくれる店長が大好きな深愛。しかし突然、別れを告げられる。理由は妻の鬱。家族の為に使う時間が必要で関係を続けられないという店長の言葉は耳に入らず、深愛が導き出した答えは、「私はやっぱり、店長と幸せになりたい」。その想いが一つの家庭を泥濘へと引きずり込む――。
Amazon『泥濘の食卓 1巻』作品内容より
ぶちおの読書感想文
『泥濘の食卓』
自分を否定し続ける、自由を与えてくれない毒親に育てられると、どんな人になるでしょう。
最近よく聞く【自己肯定】
自分を卑下することなく、自分を尊重して大事にする気持ちって大事です。
自分で自分を否定すると、どんどん負のループにはまってしまうのは本当なんだと思います。
主人公の深愛(みあ)は、その名前通りに深い愛をもった女性といえます。
ただ少しだけ、純粋すぎるというか、疑わないというか、変な信念があるというか。
DVを繰り返す父親にも反抗することなく、父親が死んだ後は母親の支配下におかれています。
最初は、その見た目の幼さから10代だと思って読んでいました。
ピアスをあけることも、母親にバレないように自分で安全ピンでこっそりあける…
いや、こんなことがあるの学生時代だけだよね?と。
深愛はしっかり成人しています。
成人しているということは大人なのですが、危うさしかありません。
職場では同僚に都合よく仕事をなすりつけられる。
母親のトゲのある言葉にも言い返さない。
でも深愛は、職場の店長と不倫しています。
おい、大人しい顔して恐ろしい子やで!
ただ店長と幸せになりたいという願望だけが、深愛のモチベです。
一途な愛、といえば聞こえがいいですが、どんどんとおかしな方向に向かっていきます。
相談できる友達とかいれば、また違ったんでしょうが。
奥さんの鬱が悪化したから店長から別れたいと告げられても、もちろんすんなりと諦めません。
まずは店長の自宅を調べて、張り込み開始。
職場の机を漁って、店長の家族写真もくすねます。そこで知る奥さんの顔。
職場では店長から避けられることも増え、次なる計画のためか、深愛は職場を辞めます。
そして自由になった時間で、じっくりと店長の家庭に入り込む手はずを整えます。
「あんなに大人しい子がね~」
と、ぶちおが近所の人だったらこう言いたくなるほどの異常性を発揮していきます。
店長の様子から、本当に奥さんの鬱がよくないということが分かって次の手は、
ボランティア活動を装って、奥さんに接触を図ります。
カウンセラーを名乗って、奥さんと親交を深めていきます。
もちろん、店長とのことは知らぬ存ぜぬで、しれっとケアのためと言って店長宅に入るほどの豪胆さです。
段々と奥さんの鬱も改善されていき、奥さんからは厚い信頼を獲得します。
店長にカウンセラーとしての活動もバレますが、
あくまで偶然であるとして、まさかの家族ぐるみの仲良しごっこがはじまります。
店長との関係、もちろん終わっていません。
仲良く食卓を囲みながら、下では妖しく足を触れさせて…
店長の息子・ハルキは深愛と父親の不倫に気付いても、深愛に思いを寄せています。
しかしハルキの幼なじみはサイコ系で、ハルキに歪んだ愛を求めてきます。
それが原因で不登校になるハルキですが、まだまだ彼にも不幸はふりかかります。
なんかもう厄災だらけよ!
どれだ、何が悪かったんだ!
物語の中心にいる深愛が、もう少し違うマインドだったらこんなことにならなかったのは間違いない。
ですが、こういう性格が形成されてしまったのは家庭の過程にあったので、責任の所在に悩みます。
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こんな漫画もおすすめ
『泥濘の食卓』は新潮社の【ututu】レーベルなので、同レーベルから選書してみました。
ヤバみ要素を取り込んだ、エッジのある作品を堪能できるかと!
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『JKハルは異世界で娼婦になった』
しれっと異世界で、するっと娼婦としてお金を稼ぐJKの胆力といったら。
元の世界の知り合いでも、お金を払えばきちんと娼婦として対応します。
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ありそうでなさそう、いえ、なさそうで本当にあるはなしです。
なにがきっかけでどんな人生になるかなんて、誰にもわかりません。
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不倫って本当に腹を決めてないと、踏み出してはいけませんね。
こんなはずでは!というのは、軽く思ってたからこそ出る言葉ですからね。
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『妻が夫で夫が妻で』
まだまだ色眼鏡、バイアス補正って根強いですね。
知らない間に、こういうものって思い込んでいるものが本当に多いです。
まとめ
『泥濘の食卓』
ぬかるみを歩くと、知らないところまで泥がはねていて驚きます。
ただ、ぬかるみを歩く感触は、何とも言えず気持ちいい。
小さい頃は、泥なんて気にしないで走り回ってもOKでした。
大人になったら、なるだけ汚れないように、ぬかるみを避けて歩くことは当然です。
すでにぬかるみにハマっている人達は、
泥に気付かない振りをして、
仲よさげに食卓を囲んだ化かし合いを、いつまで続けるのでしょうか…
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