ぶちおです。
今回は『殺意の集う夜』をご紹介しようと思います。
本当に殺意が集いまくった夜だったんだなと、読了後に納得しました。
真相に気付くにはもうちょっとヒントが欲しかったですが、それでも事件がどうなっていくのか気になって気になって。
やっぱり罪人には、バッドエンドが待っているのか…
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こんな人にオススメ
☆とんでもない連続過失致死の経緯が気になる
☆2視点から事件を追いかけたい
☆凶悪事件が絡み合っているのがよい
☆誰が一番の悪人か、考察したい
書籍概要
◆作品名 殺意の集う夜
◆著者 西澤保彦
◆出版社 講談社
嵐の山荘に見知らぬ怪しげな人たちと閉じこめられた万理と園子。深夜、男におそわれた万理は、不可抗力も働き彼ら全員を殺してしまう。その後、園子の部屋へ逃げこむと、園子も死体となっていた。園子を殺したのは誰なのか。驚愕のラストまで怒濤の展開。奇才が仕掛けたジェットコースター・ミステリー!
ぶちおの読書感想文
『殺意の集う夜』
今までそれなりにミステリを読んできましたが、たった一夜にして6人を殺してしまった主人公というのは初でした。
しかも全て過失致死。
決して皆殺しにしてやんよ!みたいなことではなく、たまたま死なせてしまった。
またはやらなきゃ、こっちが殺されていたという緊急事態だったと。
主人公の1人である万理は、6連続過失致死という状況を作った自分のことを正当化します。
まぁ、普通に6人を殺したなんてことにされたら、死刑確定じゃもの。
しかもこの日にたまたま会っただけの6人を、です。
どんだけ不幸やねん!最悪すぎる一夜!
いや、万理が言っていることが真実とは限らない。
読者は万理に何が起こったのか。
現場となった別荘に行くことになったきっかけから、追っていくことになります。
もう1人の主人公視点はある刑事。
昨今、この地域では凶悪事件が立て続けに起こっているとのこと。
通り魔がいたり、髪切り事件やら誘拐やら。
とてもじゃないけど警察が足りないくらいの事件件数。
これは、コナンの街、米花町にも匹敵するのではないかというくらい。
この刑事も自分が担当している事件を追いながら、またも起きてしまった別件にかり出されます。
即席バディとともに、事件について考察をするのですがこの刑事にもちょっとした癖が。
万理と刑事の視点がクロスした時には、謎がぱっきり解明されます。
ので、出来るだけその前に真相を暴きたかったのですが、いかんせんヒントが掴めなかった~
もうちょっとわかりやすいヒントがあったら、もしくは。
でも、この真相部分は本当にコアなので、匂わすのも難しいとは思います。
発売は1999年なので、ちょこっと時代も感じます。
携帯電話普及率は低め。
煙草は紙煙草でライター必須。
電話線は引っこ抜く。
などなど。
万理は友人の園子の誘いで、大学准教授の別荘に向かいます。
一応、2人は友人ですが、何かギスギス感もある。
万理はあまり園子の人間性を好きではないみたい、でも別荘まで付き合ってあげる。
喧嘩しながらも仲の良い関係はありますから。
別荘にいるはずの准教授は不在。
代わりに留守を頼まれたという男子大学生が一人。
台風が近づいていることもあり、別荘に続く道が閉ざされてしまったと。
別荘の上にはホテルもあるのですが、そのホテルへの道も潰れてしまい、宿泊客も立ち往生。
ホテルの従業員も、ホテルに向かっていた警察関係者も。
結果、万理も含め別荘には8人が宿泊することに。
そして冒頭にも言ったように、万理は園子以外の6人を結果的に殺害してします。
万理が園子の様子を見に行くと、なんと園子までも死んでいた。
園子を殺したのは万理ではない。
ということは、すでに万理が殺した中に園子殺害の犯人がいるはず…
そうだ!
園子殺害犯に、万理が殺してしまった人達の罪も被ってもらおう!
死体がわんさとある別荘内、万理の孤独な謎解きが始まります。
どこから突っ込むべきかとw
園子殺害犯も気になるけど、万理の罪逃れの方法も大胆だな!
素直にあったことを言うのがいい気もするけど。
異常事態だし、普通の思考にはならなかったのか…
それとも、万理自身も嵐の別荘内に蔓延する狂気に飲まれたのか。
最後の一行で、すべてが変わって見える。
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