ぶちおです。
今回は『処刑館殺人事件』をご紹介しようと思います。
もうタイトルだけで垂涎ものといいますか、そうそう、こういうおどろおどろしい館で起きる事件がいいんだから!!
しかもターゲットにされているのはミステリ作家たち。
ミステリのプロなんだから、こういう状況で凄い活躍できると期待しちゃう!
見取り図に配置されている凶器を見るだけでも、妄想が捗ります。
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こんな人にオススメ
☆何か起こる《館》が好き
☆孤立、助けがこないとかヒリつく
☆多様な殺害方法に魅せられたい
☆お前が?!を何度もくらいたい
書籍概要
◆作品名 処刑館殺人事件
◆著者 西式 豊
◆出版社 早川書房
「そして、誰も書けなくなった――」
ミステリ作家であることの罪とは
ミステリ作家養成講座の恩師・宇宿部に招かれ「岨景館」を訪れた同期の作家六人。〈黒衣の処刑人〉を名乗る声がクローズドサークルとなった館にこだまする――「ミステリ作家は一人残らず罪人である」。作家たちは自作に絡めたやり方で次々と殺害されてゆく。
ぶちおの読書感想文
『処刑館殺人事件』
ページを開いて冒頭にある人物紹介と館の見取り図。
見取り図があるだけで、ごはんが進みますから。
処刑館の名に恥じない、数々の凶器が館には配置されています。
この凶器が!ぶちおの妄想を刺激しまくってしまい。
勝手に想像しちゃいましたから。
いや、普通の凶器ならそこまで食いつかないのですが、記載されていたのは《釜》
ということは、釜ゆでがある?!
まだ本編が始まっていないのに、釜ゆでがもし起こったらこれは凄いぞと。
煮立つ程のお湯をたっぷり用意しないと釜ゆでは出来ないですから。
実行するとなると、犯人大変だぞ。
釜がある場所は階段の踊り場、水場からも遠い。
季節は冬だから、お湯を沸かすのも時間がかかる…
と、勝手に釜にはぁはぁして落ち着いたところで本編へ。
処刑館に集まったのは6人のミステリ作家。
作家デビューをした者から、まあデビューできていない者も。
6人はオンラインのミステリ作家養成講座を受けており、その中でも特にパッションが熱かった人達です。
講座の講師の呼びかけで館に集まったものの、講師は不在。
適当に時間を潰していると、謎の声が響きます。
ミステリ作家は、作品の中でたくさんの殺人を犯している。
これは罪ではないか。
フィクションもわからんのか?!やば!!という声の主が誰なのか。
ただのイタズラか、もしくはマダミス的な余興なのか。
訝しんでいると最初の殺人が起きてしまう。
5人が見ている中、1人が黒マントの人物に…
黒マントは誰か、どこに潜んでいるのか。
または生き残った5人のうちの誰かによるトリックなのか。
ここからどんどん、犯人は凶行を重ねていきます。
デビューして日が浅いとはいえ、ミステリ作家たち。
日頃から非日常での事件を脳内で生み出しているわけです。
自分たしの状況が、ミステリ作品によくある状況ということをわかった上でどうすべきか。
集団行動が鉄則。
疑心暗鬼に陥ってはいけない。
救助が来るまで耐えきろうと決意するのですが、それで事件が起きなくなることもなく。
犯人も獲物がミステリ作家ということはわかっているので、チームワークの崩し方もうまかったと。
殺害方法も多様で、途中で気付きます。
作家の著書に出てきた殺害方法をとっていると。
犯人の手間暇のかけ方も異常じゃから。
ただの皆殺しが目的ではない、
殺害していく順番にも決まりがあるのでは、
本当に犯人の動機はわけわからん言いがかりなのか。
呼び出された6人も、作家としての格差は歴然とついてしまっています。
女性陣は売れっ子に。
男性陣はくすぶっている。
嫉妬の感情がない訳ではないけど、そもそもミステリに対する姿勢も皆違うし。
作品が売れなければ読んでもらえない。
書きたいものを書いているだけでは売れない。
クリエイターの葛藤といいますか。
自分が読んで欲しいと思うものが、読者の読みたいものではない。
読者受けを狙っていると、本当にそれが書きたかったのかわからない。
各人の葛藤もある中、事件は待ってくれない!
犯人も動機も、そっち方面だったのか~と何とも複雑な気持ちに。
これ、本当被害者が知ったら憤慨するような動機だったろうと。
ここまで大がかりで、被害者もこんなに出しちゃって…
まだイカレた思想の犯人の方が浮かばれたかも。
事件が起きている中でも、作家として残そうとした原稿。
あの人がその人!?
その人があの人?!
何度も驚きをくらいました~
まるっと真相を見抜きたかった!
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