ぶちおの本棚

『冥船ステラ・ブルー』海上を彷徨い、辿り着くのは恐らく地獄…生還、叶うか?!

ぶちおです。

今回は『冥船ステラ・ブルー』をご紹介しようと思います。
航海に出てしまった船は密室ですから。
もう逃げられない…
勝手に船はある場所へと誘われ、船内にいる人は皆…

どうしようもできそうにないバケモノと、やりあうしかない!!

冥船ステラ・ブルー

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こんな人にオススメ

☆阿泉 来堂先生ワールドが好き
☆キャラ濃いめのぶつかりあいがいい
☆異形の怪物、どんとこい
☆ほっこりからのゾワ!の落差を感じたい

書籍概要

◆作品名 冥船ステラ・ブルー
◆著者  阿泉 来堂
◆出版社 産業編集センター

大学院生の島永祐介は、意中の女性である彩夏を大型フェリー“ステラ・ブルー”で開催されるパーティに誘い出した。しかし、待てども待てども彩夏はやってこない。出航時刻となり、傷心のまま一人で船に乗り込んだ祐介だったが、様子がおかしいことに気づく。誰一人として見つからないクルー、頭部が膨れ上がった乗客の死体、船に巣くう謎の怪物。乗客は、「カロン」を名乗る人物によって意図的に招待されたことがわかり…。
阿泉来堂が贈る、惨劇が連鎖するパニックホラー!

ぶちおの読書感想文

『冥船ステラ・ブルー』
出版元が産業編集センター、阿泉 来堂先生はそこで何冊か出版しています。
出版元が変わると、ちょこっとテイストも変わるかなぁ~と思っているのでポチってみました。
グロテイストもあり、不条理さもあり、不思議な船旅の顛末を食らいましたともw

主人公は平凡スペックの島永祐介。
恋人との楽しい船旅を予定していましたが、彼女は時間になっても現われず…
結果、港で会った女性に押し切られる形でステラ・ブルーに乗船します。

豪華客船とも言えるような施設を備えたステラ・ブルーにはすでに数人の男女の姿が。
待合室に通されて、案内があるまでと待たされることに。
いくら待っても何も起こらない。
スタッフは一人だけ、ゲストもたった数人。
不穏な空気の中、船が勝手に港を出発していることに気付きます。

そして一人の乗客の死体を見つけてしまう…
船には殺人犯が乗っている。
島永祐介達は、殺されるかもしれない恐怖を感じながら、生きて陸に戻る方法を探すことに。

殺人犯、もいるやもですが、不可思議パワーがこの船を支配しています。
異形の怪物による、異能パワーも炸裂。
普通に推理するのに加えて、トンデモ怪物の対処方も考えねば。

乗客達も、腹に何か抱えていそうなメンツ率が高め。
協調性のないオジに、ただついていっている妻。
裏社会の匂いを感じる男女に、妙に明るい女子。
カップルストリーマー。
割のいいバイトと聞いて参加しただけで、何も分かっていないスタッフ。

お互いを牽制しつつ、死なないために協力するのは無理じゃろ!!
絶対に何か隠してるし、それがこの船の乗客になる理由なのか…

そして、時おり主人公の前にだけ現われる白い少女。
あちこちに惨劇の後が残る船内で、少女が一人でウロウロしているわけがない。
少女はそもそも生きているのか、それとも…

主人公をちょくちょく助けてくれる少女を、味方認定してもいいものか。
疑いの気持ちは、たとえ可愛らしい姿をしている少女に対しても持ちましょう。
怪しいですから!
ヤバイ船で、一人で行動出来ているなんて、普通ではないですから。
最悪、この少女が悪の親玉の可能性だってあるもの!!!

大きな船の中で、気付けばみんなバラバラに。
次に会った時に、生きている保障すらないですから。
セオリーとしてはやはり、みんなといられない!個室にこもる!という人が危ない。
ラブラブなカップルは危ない。
勇気りんりんで調査に乗り気な人も危ない。
セオリー通りにやられちゃうのかも、気になるポイントでしょう。

この船は何なのか…
ぶちおも大きい船での周遊や旅には憧れますが、やっぱり逃げ場ないからな~と思って結局行っていないです。

伝説の漫画『彼岸島』でも、海を渡れなかったからな~
船上で戦うというのが、どれほど不利か。
『夜光虫』というゲームでも、トラウマを植え付けられたかも。
広い船内を探索する恐怖!夜の海の恐怖!!
海のまっただ中にダイブしても生き残れる可能性なんてほぼないから。

あと、母のネガキャンの影響もあるなぁ~
ぶちおの母は通販サイトで紹介している船旅パックに参加したことありますが、感想は「船の生活は3日で飽きた」と言っていました。
催し物や食事のバリエーションは工夫されていると思うのですが、結局船内だからな。ととんでもない理論に達していました。

本作ではエピローグが一番ヘビーでした。
なんやかんやでハッピーになるんだろうと思っていたら、衝撃の落下ダメージを食らいました。
そこまでか、と。
救いがないというよりは、やはり報いは受けるものかと。
冥船に乗るということは、やはり相応の資格があったのでしょう…

次から次へ、
贄はいくらあってもいい。

冥船ステラ・ブルー

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