ぶちおの本棚

『洞窟人間』頻発する行方不明、黙殺する住人たち。禁足地にはやっぱり絶対近づくな…

ぶちおです。

今回は『洞窟人間』をご紹介しようと思います。
『動物人間』を描かれている岡田卓也先生の作品と。
これはまた気になってしまい、ポチり。

往々にして、《人間》というワードが含まれた四文字タイトルに弱いのです…
『人間椅子』『人間標本』『粘膜人間』などなど。
コワさが興味を刺激するワードと言いますか。

昔の友達との再会は、悪いことが起きがちです。

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こんな人にオススメ

☆タイトルからして、もう気になっている
☆洞窟という空間でドキドキしたい
☆生還する意思は強い派
☆洞窟の秘密を暴きたい

書籍概要

◆作品名 洞窟人間
◆著者  岡田卓也
◆出版社 日本文芸社

東京から実家に戻ってきた青年・一(はじめ)は、幼馴染の海ら5人で、伝承が残る地元の山・白尾山に洞窟探検に向かう。だがそれは、壮絶かつ未体験の「何か」が待ち受ける異空間だった…!?

それは怪物か、それともこの地域が守る神なのか…
光りなき穴を進む一同が目撃する絶望とは…!

動物ホラーの名手・岡田卓也が新たに放つ、衝撃のケイブマン・パニック堂々登場!

ぶちおの読書感想文

『洞窟人間』
語り継がれている伝承。
人食い洞窟と呼ばれている場所には近寄ってはいけない…
大人がどれだけ言っても、子どもの興味心は止められない。
気付けば何人もの子どもが行方不明になっている。

主人公のはじめの友人である海の弟、太陽も行方不明になったまま。
10年以上経っても、海は太陽の生存を信じている。
久しぶりに再会したはじめと海、友人達はノリで洞窟に向かうことになります。
急に地面が崩れ、気付けば洞窟の中に。
光源も乏しい中現われたのは、人のようで人ではない異様な姿をしたモノだった…

ほら!禁足地に若者のノリで行ったら悲劇起こるんだって!
準備もあまりしていない生身の体で、人間が何処まで異形に対抗できるものなのか。

主人公のはじめですが、最初、中学生くらいかと思いました。
が、しっかり成人して都会の荒波にも揉まれていたとは。
実家に帰ってきてのリフレッシュが、まさかの洞窟探検(サバイバル込み)とは。

極限状態こそ、人の本性が出ますから。
自分勝手に行動するもの、みんなの気力を削ぐもの、どさくさに紛れて自分の願望を達成させようとするもの。
もちろん、ただ脱出を願って邁進するものもいますが。

はじめは冷静に頭脳で対応。
海はとにかくフィジカルで突っ込む。
他の面々も、自分の特性を発揮して団結すれば生存確率はあがるはず。

洞窟という場所ですから、無闇に動き回るのも危険。
上に行きたいけれど、道具もない。
さらには、危害を加えてくる異形もいるとなると。
結果的に、異形から逃げつつ、頑張るしかないと!
もう絶望じゃろう。
洞窟内で遭難というだけでもしんどいのに、じっとしていると異形が狩りにきちゃうなんて。

洞窟の外では、もちろん帰ってこない家人の心配をする人もいます。
きっとあの洞窟で何かあったんだ!と訴えるも、動かない救助隊…
捜索をすることなく、洞窟にはいないと決めつけて終わり。
洞窟の秘密を知っている層がいて、隠そうとしているのか。
洞窟の中も外もカオス。

異形たちが何なのか。
生きて動いている限り、何かを糧に生きているはず。
人間を食べる?にしても、需要と供給があっているのか。
蛇みたく、1回食べたらしばらく大丈夫という生態なのか。

洞窟の中は陽光が届かない。
人間、太陽を見ないとおかしくなっていっちゃうらしいですから。
メンタルがやられると、助かるものも助からなくなる。
わかってはいるけど、パニックは伝染していく…

全然余談ですが、『洞窟人間』は出版社がニチブンさんなのですが、パニックホラー好きな方が多いのかなw
ぶちおが書店員時代は、お酒やグルメ、麻雀、極道、の香りが強かったですが、この頃はホラーものの台頭も凄いですから。
『ガンニバル』『モンキーピーク』など、
うっわ、何その怖い村、何そのバケモノ、とか思うと大体ニチブン作品なほど。
ぶちおの中ではパニックホラーの雄になりつつあるニチブン作品!

洞窟を彷徨った先にあるのは、とてつもない闇かもしれない。

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