ぶちおです。
今回は『殺し屋の営業術』をご紹介しようと思います。
｢第71回江戸川乱歩賞受賞作 異例の超ハイレベル最終候補作の中で、ぶっちりぎり第1位！｣と謳われていたのがもちろん気になりつつも、愛鳥家のぶちおは表紙にいるヨウムに惹かれました。
これは読むっきゃない。
営業出来る人、尊敬しています。
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こんな人にオススメ
☆鳥界隈に身をおいている
☆営業の凄さを知っている
☆命の駆け引きにヒリつきたい
☆一般人の変貌を見届けたい
書籍概要
◆作品名 殺し屋の営業術
◆著者 野宮有
◆出版社 講談社
「今月のノルマはいくらでしょう？ 売上目標は？」
「契約率は25％……、残念ながら、かなり低いと言わざるを得ません」
「どうしてこんな状況になるまでプロの営業を雇わなかったんですか？」
そう……これは商談なのだ。
研ぎ澄まされた営業トークを矢継ぎ早に展開し、場の空気を掌握する鳥井。
「あなたは幸運です。私を雇いませんか？ この命に代えて、あなたを救って差し上げます」
契約成立。
鳥井は、殺人請負会社に入社することに。
前代未聞の、「命がけの営業」が始まる――。
常識を覆す発想から走り出す、ジェットコースター・ミステリー！
ぶちおの読書感想文
『殺し屋の営業術』
ヨウム、賢くて可愛いです。
灰色ボディに真っ赤な尻尾がアクセント。
家で飼うことは出来なかったのですが、触れあったことがあります。
うん、めんこかったなぁ～
と、愛鳥家を虜にした表紙のヨウムは、主人公･鳥井の飼い鳥です。
途中から、このヨウムが無事でいるのかどうかが気になってしょうがなかったぜ…
どの会社に行ってもトップセールスをたたき出す、営業の天才ともいえる鳥井。
営業の教科書通りにやっているだけとのことですが、それだけで契約を取りまくれるのは異常にも思える。
段々と社内での立場が微妙になっては転職。
そしてまた新しい会社でも成績優秀、時間が経つとやっかまれてまた転職を繰り返しています。
死んだように営業をしている鳥井。
多少、会社のルールに背いても結果を出せればいい。
ある日、夜遅くに新規顧客から呼び出された鳥井は、その家で殺し屋と被害者の死体を目撃してしまいます。
このままでは鳥井も口封じのために殺される…！
鳥井は殺し屋に自分を売り込みます。
目標金額到達のため、殺し屋の営業をしますと。
鳥井のアピールポイントはなんといっても成功率90％越えの営業スキルですから。
過去から培ってきたトークスキル、人心術、フル活用をして何とか零細の殺し屋稼業に雇われることになります。
期限内に2億の売上必達。
これまでにない金額を前に、鳥井は目標達成のために策略を立てます。
そもそも殺し屋を生業としている人達が同僚になる苦労があります。
一般ルールが通用しない殺し屋仲間を懐柔しつつ、自分に協力をしてもらうようにする。
目標達成には、仲間がきちんと指示した通りに動いてくれるのも大事ですから！
1人ではとんでもない目標を達成することは出来ない。
逆に裏社会でのルールを知らない鳥井は、裏社会の常識に戸惑い絶望します。
甘いわけがない裏稼業。
それでも目標未達では死あるのみ。
足掻いて足掻いて、鳥井は営業をやりきるしかない！！
鳥井の営業手法は、社会人経験者は見たこと聞いたことある情景が続々出てくるので親近感わきますｗ
いっそビジネス書にあっても通用するくらいｗ
そういえば、セールスマンって現代は使うの控えた方がいい単語だとか。
｢マン｣が男性限定になってしまうので、「営業担当者」とかに言い換えるのがベター。
ぶちおの年代はセールスマンという言葉は普通に存在していたので、なかなか舌が新しい単語をするっと覚えてくれません。
くぅ。
登場人物名に鳥の名前が散りばめられています。
名は体をあらわす。
その鳥の習性がその人をあらわる。
作中で鳥言葉なるものを知りました。
花言葉、石言葉のように鳥にも鳥言葉があると！
ぶちおの愛鳥、コザクラインコは何かな～
もっちり、とか、永遠のもふ、とかかな～
誕生鳥というのもあるらしいです。
誕生日に適応した鳥。
ぶちおはコザクラインコかな～
さっきまで普通の営業だった鳥井。
生きるために飛び込んだ殺し屋での過酷な営業活動。
同業他社もいるし、顧客の新規開拓もむずかしい。
それを言い訳にすることはできない。
ただただ、2億の契約を取るのみ！！
営業、鳥井の胆力を見よ！
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