ぶちおの本棚

『龍の墓』進化したVRゲーム内でのクエストと、現実世界の事件がリンクする。解決するのは引きこもりゲーマーかも?!

ぶちおです。

今回は『龍の墓』をご紹介しようと思います。
ぶちおの好きな作家、貫井徳郎先生の作品です。
身元不明の焼死体から始まり、まさかゲームの攻略が鍵になるとは。
ぶちおもゲーマーなところがあるので引き込まれました。

何が解決の糸口になるか、予測不可能。

龍の墓

新品価格
¥927から
(2025/8/13 13:08時点)

こんな人にオススメ

☆進化し続けるゲームが好き
☆ガジェットに興味がある
☆警察視点とゲーマー視点で事件を追いたい
☆貫井徳郎作品が好き

書籍概要

◆作品名 龍の墓
◆著者  貫井徳郎
◆出版社 双葉社

業火に焼かれた骸、凶器なき刺殺体、密室殺人――
VRゲームの連続殺人を模して、犯人はなぜ殺人を繰り返すのか!?

 東京都町田市郊外で発見された身許不明の焼死体。町田署の女刑事・保田真萩は、警視庁捜査一課の南条とコンビを組んで聞き込みを開始するが、事件解決に繋がる有力な手がかりを掴めずにいた。
 そんな中、荒川区内で女性の変死体が発見される。その殺害状況が公表されるや、ネット上である噂が囁かれはじめた。〈町田と荒川の殺人は、人気VRゲーム《ドラゴンズ・グレイブ》の中で発生する連続殺人の見立てではないのか?〉一見、何の繋がりもないように思えた二つの事件だったが、やがてその噂を看過できなくなるような事態へと発展していく――。
 VRツールが日常に浸透した〈すぐ先の未来〉を舞台に描く、怒濤のノンストップ・エンターテインメント!

ぶちおの読書感想文

『龍の墓』
VR体験したことありますか。
ぶちおは、まだないです。
動画とかで体験しているテイの画像を見たことはありますが、自分でゴーグルをつけてウロウロしてみるという体験はなく。
その内やってみたい。
ただあのがっつりゴーグルがな~
重さとか、不特定多数が使い回すとかだと気になるかな~
でも、体験したらハマりそう。

ちなみにゲームは小さい頃からしています。
スーファミ、ゲームボーイ世代なので、マリオシリーズはもちろん。
セーラームーンの格ゲーみたいなのもやっていました。
プレステもセガサターンもあったなぁ~
当時のアドベンチャーとかRPGとか。
そして今でも時間があれば好きなシリーズを追いかけて買っています。

だからこそ、ゲームと事件がリンクするなんてミステリにはわくわくが止まらず!
何かになぞらえて事件が起きるという見立てものは多くありますが、VRゲーム内のクエストとなるとなかなかないかと。
本作のゲーム環境は今よりも進化しています。
VRはさらに現実味をまして、没入感も格段にアップ。
使いやすさも追求されて、従来のゴーグルタイプではなくメガネタイプのデバイスも登場しています。
ゲームも環境に負けないくらいに作り込まれている。
プレイヤーが現実世界に戻りたくないくらいに。

最初の事件は山中に隠れるようになったドラム缶で焼死体が発見されます。
発見のきっかけは匿名の通報。
そしてまた離れた地域で刺殺体が発見される。
傷口には何かの暗喩か、アクリルの棒が突き刺さっていた。
現場からゲームのカードが発見されて、警察内でもある人気ゲームに注目が集まります。

プレイヤーの裁量が高めのVRゲーム『ドラゴンズ・グレイブ』内で起こるクエストには、館で起きる不可解な連続殺人を解決するというものがある。
現実世界で起きている事件は、そのクエスト内容に酷似している。
犯人はこのゲームを知っている者に違いないが、だとして手のかかることをする理由は何か。

見立て殺人には犯人側のメリットが必ずありますもの!
それが何かわかったら苦労はしないのですがw

警察サイドは女刑事・保田視点で進みます。
ある意味、普通に捜査を続けていきます。
被害者の関係者への聞き込み、住宅近くの住人への聞き込み、関係各所との情報交換。
ゲームのクエストの模倣ではないか、と気付いてからは元同僚で引きこもりになっている瀧川に連絡をとります。
たまたま同ゲームをプレイしていた瀧川に、クエストの進捗を報告してもらうように依頼。
クエストをクリアすることで、現実の事件のとっかかりになるはず!

ゲームサイドはこの瀧川視点で進みます。
VRゴーグルを装着して、クエストに没頭。
選択肢を選んでいく事でストーリーは進むのですが、ゲームはファンタジー世界なので魔法とか剣士という概念があります。
殺害方法も魔法、という判断。
現実には魔法で人を殺すことなんて不可能。
でも何かヒントになるはずと、夢中でストーリーを進めます。

現実世界の捜査の進捗と、ゲームクエストクリアの進捗が重なっていく。
ゲームではこうなったから、現実でももしかして!?
現実ではこんな事実が判明したけど、まさかゲームでも同じことが!?

ゲーム内で起こった事件を解決するというクエスト、ぶちおも昔やったことがあります。
『魔法騎士レイアース』のRPGで、途中で館を捜索して推理した記憶が。
レイアースはキャラクターを3人から選択できて、好きなタイミングでメインキャラを選べます。
これがミソでした。
あるキャラクターを選択した状態で暖炉を調べないと話が進みませんでした。
一番観察力の鋭い風ちゃんじゃないと!
気付くまで、館内を徘徊しまくったなぁ~
そう、キャラクターが変われば同じものを調べても気付くことは違うよね。
ゲームって深いんやで。

瀧川はゲーム内の事件の真相を報告し、保田は相棒とともに容疑者を追い詰める。
ゲームで得た知識が役立つことはマジである!

犯人の狙いがわかるでしょうか。

龍の墓

新品価格
¥927から
(2025/8/13 13:08時点)

~ぶちおのYouTubeはこちら
~ぶちおのグッズはこちら
📚ぶちおの本棚記事一覧はこちら
🐥鳥記事一覧はこちら
🌞日常記事一覧はこちら
✨劇団四季一覧はこちら

-ぶちおの本棚
-,