ぶちおです。
今回は『そして誰もいなくなった〔コミック版〕』全3巻をご紹介しようと思います。
アガサ・クリスティの代表作。そして誰もいなくなったのコミカライズ版!!
小説はなかなか読む時間が。
当時の世界観がぴんとこない。などなどの懸念点はコミックになれば解消されます。
見たままを感じて推理しましょう。
記憶を無くして、また読みたい名作中の名作ミステリ。
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こんな人にオススメ
☆名作小説をコミックで堪能したい
☆孤島での連続殺人に惹かれる
☆ミステリの王道濃縮液を浴びたい
☆ラストでゾワっとしたい
書籍概要
◆作品名 そして誰もいなくなった〔コミック版〕
◆著者 アガサ クリスティー/二階堂 彩
◆出版社 早川書房
〈ミステリの女王〉による全世界1億部を発行した大ベストセラー小説がコミカライズ
孤島の邸に招かれた面識のない十人の男女。夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴く謎の声が響き、彼らは一人また一人と殺されて……
ぶちおの読書感想文
『そして誰もいなくなった〔コミック版〕』
まず、内容というよりもちょこっと値段が…高くてw
コミックの相場よりもお値段があれだったので、発売と同時に買わなかったことを告白します。
電子でセールがあったので、そのタイミングで全巻ゲット!
ゆるく働いているぶちおは、節約して本を買わないと。
ぶちおが子どもの頃は消費税もなかったし、週刊少年ジャンプも200円しなかったし、新書コミックも300円代でブツクサブツクサ…
と、世知辛い話をしましたが、本作の内容は最高です。
やっぱり原作が至高なこともありますが、画も綺麗じゃったし。
大満足の全3巻です。
ぶちおは原作小説を数十年前に読みました。
なので、ところどころの記憶は抜けていますが、ラストの衝撃は完璧に覚えていました。
犯人も覚えていたし、トリックも。
かなりの本を読んでいる中で、ここまで鮮明に覚えているのはやっぱり衝撃の結末だったからでしょう。
ぞくぞくぞくぅぅぅ!こっわぁぁぁ~となったもの。
あれを超えるぞわぞわ作品はまだ出会えていないやもです。
一点、時代なんかなと思った改変箇所が。
連続殺人は飾られていた童謡が暗示するように行われていきます。
ミステリ好きが大好きな見立て殺人というやつです。
その童謡が原作だと『十人のインディアン』ですが、本作では『十人の兵隊さん』に。
歌詞の内容も不気味で、理不尽な死があるので変遷するのも致し方なし、なのか…
原作を読み返して、変更点を見ていくのも面白そう。
さて、有名な『そして誰もいなくなった』
そのタイトル通り、招待客達は最終的に誰もいなくなります。まじで。
名作ゆえ、ミステリ好きが興奮するポイントが目白押しです。
絶海の孤島に招待された客8人。使用人が2人。
この10人は招待主の正体を知らないまま、大きい密室である孤島に閉じ込められます。
最初の夜、10人は機械音声によって罪を暴露されます。
みんな人を殺したことがあるという共通点。
そして先にも説明した見立て殺人の元になる童謡。
用意されていた10体の人形は、人が死ぬたびに減っていく。
全員が息絶えた後に事件は発覚しますが、警察の捜査も行き詰まります。
残された手がかりを検討しても、どうしても犯人を特定できない。
謎だらけ…
無駄とも言える犯人の努力にひきこまれます。
見立て殺人とか労力えぐいから!
人形を減らしていくのも、マメな作業だから!
10人の客の中には名探偵はいません。
医者であったり、元軍人であったり、判事であったり、家庭教師であったり、刑事であったり。
多少捜査に関わったりしたことはあっても、名推理を出来る程ではない。
だからこそ、ただただ殺されるかもしれないという恐怖で追い詰められます。
島にやってきて初対面のメンバー。
しかも人殺しらしい。
そんな人達と、いつ助けが来るかわからない状況で通常のメンタルを保てるわけがない。
やられる前にやる派もいれば、思考停止に陥る人もいる。
もちろん、頭がいかれちゃう人も。
ただ殺人は生存者が0人になるまで続く。
犯人誰やねん!こいつか?と思っていても殺されちゃう。
じゃあこいつか!と思ってもまた死んじゃう。
読み手のわくわくが止まりません。
犯人がどこまで考えて実行した事件なのか。
読みながら、これ被害者になっていく順番がもの凄く大事だなと。
この順番でないと、計画は破綻してたんではないかと。
役割分担を決めるのも犯人、犯人の周到さと運の強さが凄いぜ。
原作でも好きなポイント。
全滅した孤島での事件を検討する警察達。
警察達の調査報告を見て、ぞわ!!
え、てことはどゆこと?と混乱するのが心地よかったなぁ。
そして犯人の独白。
考え抜いた犯罪を、やっぱり誰かに知ってほしいと思う気持ちから手紙を残します。
手紙はビンに入れて、海へ。
いつか誰かがこの真相に届くことを願いながら。
犯人の独白お手紙海流しもミステリではままある描写です。
完璧すぎる事件を作ったからこそ、独白の方法はこれになるのかな。
コミックは各キャラクターも一目で分かりやすい。
個人的に、元陸軍大尉がイケメンに仕上がりまくってて涎でした。
こんなカッコ良かったんかとw
ミステリの醍醐味だらけ、ぜひ!!
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