ぶちおです。
今回は『5A73』をご紹介しようと思います。
幽霊文字の存在を初めて知りました。
出所不明、読み方も意味も不明、でも存在はしている文字があると…
そもそも意味なんてない可能性もありますが、もし何かを意図して作られた文字だったとしたら。
連続する事件の手がかりは、一つの幽霊文字。
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こんな人にオススメ
☆文字の謎を深掘りたい
☆じわっと恐い雰囲気が好き
☆連鎖する怪事件を追いたい
☆寝たら難しいことは忘れられるタイプだ
書籍概要
◆作品名 5A73
◆著者 詠坂 雄二
◆出版社 光文社
地下鉄に轢かれ、男性が死亡した。その体には誰も読めない「暃」という字が書かれていた……。存在しないにも拘らず、パソコン等では表示されるJISコード「5A73」の文字。通称、幽霊文字。じつはこの男性の前に3人、同じ文字を体に残し死亡した人間がいた。4つの事件に関連はあるのか? この文字が持つ意味とは? 警察が謎を追う間、ついに5人目の死者が出て……。ひとつの文字をめぐる新感覚ミステリー。
ぶちおの読書感想文
『5A73』
漢字とちゃんと向き合ったのは、数年前の漢検の時以来。
漢検勉強の際は覚えゲーだったので、漢字の成り立ちについては久しぶりに触れて懐かしかった~
象形文字が好きですね。
見たままを活かして意味を伝えたいというパッションもあって、ほっこりするぜ。
山とか川とか、わかりやすくていい!
他の文字にもセンスがあります。
漢字の形、意味も一致していて、文字が作られた当時の人の感性が現在でにも伝わっているって凄くない?!と。
中国生まれの漢字ですが、日本生まれの漢字もあると。
「峠」「雫」などは日本人の創作らしいです。
山で上ったり下ったりする場所だから、とうげ。
水が上から滴ってくる様子から、しずく。
おしゃんてぃかつ、表現のうまさも感じます。
文字は誰かに何かを伝えたい、残したいという気持ちから生まれたもの。
読み方や意味を共有しているから、互いに同じ文字を使える。
でも、幽霊文字と呼ばれる謎の文字が存在していると。
どこで、誰が、何を伝える時に使う文字なのか、すべてが不明。
文字を編纂していく中での単純なミスから幽霊文字が生まれた可能性もあるらしい。
そうなるともう、幽霊文字の意味を追いかけることは難しいです。
最初から意味がないんだから…
いくら考えても答えはないはず…
そんな幽霊文字の一つ『暃』が死体に残されていたとしたら。
轢死体の体に残っていた『暃』のタトゥーシール。
調べていくと、過去の自殺体にも何件か『暃』という文字が残されていたとわかります。
ちょこっと風変わりな刑事タッグがこの幽霊文字の調査を進めていくことに。
文字が残されていた場所もバラバラ、
死んだ人達の死因もバラバラ、
死んだ人同士の繋がりも不明。
唯一、『暃』という文字だけが共通点です。
幽霊文字に翻弄される刑事達と、自殺した人達の視点を交互に見ていきます。
風変わり刑事タッグは組織に属さず、普通ではない事件担当です。
連続殺人の可能性があるのではないか。
自殺とされた事件には、実は黒幕がいて裏で糸を引いているのではないか。
『暃』に翻弄された人達の文字の考察が面白かった!
幽霊文字なので読み方も意味もない。
けど、もし自分だったらどんな文字として読み解くか。
見た目から推測してみたり、日と非にバラしてそれぞれの漢字の意味から推測してみたり。
この幽霊文字の意味がわかれば、連続して起きた自殺についても何かわかるはず!
自分だったら何を伝えたい時に、この文字を使うのか。
作中では自殺した人が残しているから、別れの言葉なのか。
それとも恐ろしい呪いか。
読了した時、作品冒頭にあった前書の意味が少しだけわかります。
最初に前書を読んだ時には、ほぼわからなかった一部分も、読了後にほんのちょっとだけわかったかな。
すっきりバッチリオール解決!!というエンドではなく、じわぁ~っと湿り気がまとわりつくエンドに感じました。
幽霊のような存在の文字。
暴こうとすれば、よくない何かが起きてしまうやも…
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