ぶちおです。
今回は『私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。』をご紹介しようと思います。
まさかの被害者数、担任としての責任はどうとっても収まらないくらい。
クラス内で起きてしまった惨劇。
担任、他の生徒たち、警察は事件の中核に迫れるのか。
死屍累々。
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私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。 (角川ホラー文庫) 新品価格 |

こんな人にオススメ
☆グロOK
☆常識の範疇を超えたい
☆超常的な力はあると思う
☆映画の『SAW』シリーズとか好き
書籍概要
◆作品名 私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。
◆著者 日向奈 くらら
◆出版社 KADOKAWA
二年C組の問題の多さには、呆れますね――教頭の言葉が突き刺さる。また私のクラスの生徒が行方不明になった。これでもう四人だ。私はその失踪にあの子が関係しているのではないかと恐れている。宮田知江。ある時から急に暗い目をするようになった女生徒だ。私は彼女の目が恐い。でもそんなことは、これから始まる惨劇に比べれば些細なこと。なぜなら私は、夜の教室で生徒24人が死ぬ光景を目にすることになるのだから……。
イチゴミルク好きという著者が描く、一通のメールから始まる死の連鎖。
「リング」「らせん」の鈴木光司氏推薦――「この恐ろしさは、ねっとりしている 鈴木光司」
新しいホラーサスペンス「嫌ホラー」誕生。
ぶちおの読書感想文
『私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。』
とんでもない被害者数がタイトルにありまして、もうこれは気になってしまいポチり。
クラスは28人、その内24人が一晩で死に、残りの4人は行方不明。
学級崩壊の仕方がえぐすぎる!
メイン視点の1つはこのクラスの担任の女性教諭。
惨劇の発見者でもあります。
夜、不穏なメッセージが届いて学校に駆け付けると、24人の屍を目撃します。
全員が自分の生徒。
普通に授業を受けていた生徒が、陰惨な状態になってしまった理由はなんなのか。
検死の結果、24人は自死した者もいれば、お互いが武器を持って殺し合った者もいる。
自分のベルトで自分の首をくびった者。
モップの柄を相手の口に串座して絶命させた者。
加害者が被害者に。
生存者はいない。
どういうこと?
凶器はクラス内にあったような物ばかり。
つまり、誰も殺し合うことを前提として夜の学校に行ったわけではない。
でも、24人が息絶えるまで殺し合いは続いてしまった。
逃げることもせず、彼らを死に駆り立てたものは何か。
担任として、思い当たるのはクラスにあったいじめ。
宮田知江という女生徒が、ある日突然いじめの標的になっていた。
最初は担任としていじめの解決を試みたけれど、そう簡単に解決できなかった。
経験が浅かったこともあるけれど、自身も宮田知江に得体の知れない恐怖を感じていたから。
気付くと、いじめられっ子の宮田知江を腫れ物のように扱っていた。
みんなの共通敵として宮田知江はいる。
宮田知江の目が恐い。
みんな、宮田知江の目を恐れている。
ハッキリと説明は出来ないけど、あの目には何かある。
クラスの裏掲示板や、学校生活の中で宮田知江へのいじめは続いていた。
そんな宮田知江は現在、行方不明。
もしかしたら、24人の死には彼女が関わっているのだろうか。
いや、関わっていないと考える方が不自然。
担任は過去のいじめの対応を悔やみながら、宮田知江の行方を捜します。
こんな大事件ともなれば警察も躍起です。
同じ学校に娘が通っている刑事も、人一倍この事件の解明に闘志をたぎらせます。
もしかしたら、自分の娘にも被害が出るかもしれない。
なりふり構わず、イリーガルなこともやっちゃうけどそれは娘への愛と信じたい!
被害者は24人に留まらず、同じ学校内の他の学年にも伝播する。
何が被害者の共通点か、宮田知江含め4人の行方不明者はどこで何をしているのか。
ホラー小説なので!
とにかく気味の悪さが濃厚です。
正直、警察の捜査が役立つ次元じゃないだろと!
死体の状況もグロみ描写がしっかりしています。
文字通り想像すると、臭いまで想像して感じてしまいそう。
血や臓腑の臭い、夏の暑さも加わると…うっぷ。
映画の『SAW』でも似たような拷問があったから、余計にぶちおの脳内には鮮明に再生されました。
ちょっとしたことというか、どうでもいいことでもいじめのきっかけになる。
イカれた親に逆らえない子ども。
誰も助けてくれない人生だったら、どうやって自分の存在を保てるか。
救えなかった大人と、救いたい大人と。
被害者たちも無実と言えないけれど、死ぬ程のことだったのか。
コミック版も出ているので、ぜひに。
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