ぶちおです。
今回は『モップガール』をご紹介しようと思います。
何でも引き受けるがモットーの清掃業者でバイトを始めたら、まさかの能力が開花してしまい悩む主人公。
どうすればこの能力をおさめることが出来るのか。
同僚達も癖が強い、でもいい人達。
天職とは何か、使命とは何かがわかるかもしれない。
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こんな人にオススメ
☆珍妙な同僚たちに憧れる
☆結果、巻き込まれにいく主人公がいい
☆ミステリアスイケメンの目的を暴いてみたい
☆ほっこり要素も少し欲しい
書籍概要
◆作品名 モップガール
◆著者 加藤実秋
◆出版社 小学館
なんなのこの人たち? なんなのこの会社!?
高給優遇・初心者歓迎……求人広告に誘われて、フリーターの桃子が就職した先は、事件・事故現場の後始末が専門の掃除会社だった。そこで働くのは、超犬好きの社長を筆頭に、売れない役者の重男、ギャルの未樹、イケメンだが無愛想な翔、と変人ばかり。 ようやく仕事にも慣れてきた桃子だったが、ある事件現場の清掃中、フラッシュバックに襲われる。
個性豊かな清掃員達が、桃子に起こる超常現象を手がかりに、事件や事故の謎に挑む日本初! お掃除サスペンス。
ぶちおの読書感想文
『モップガール』
何をすべきか。どの仕事に就くのがいいか。
悩める桃子が向かったのは、とある清掃会社。
アッという間に採用が決まり、そのままの流れで現場に直行。
普通であればここまでの時点で、やばい会社ではないか?と気付き退職するのが正しいでしょうw
しかし、桃子は流されるまま~
若いって無鉄砲でいいね!
この清掃会社は、いわくありげな現場だとしても引き受けるのがモットーです。
むしろ、どこの会社からも断られるくらいの依頼を請け負いたいと。
普通の清掃ではない現場。
つまり事故現場、事故物件、霊障があると噂される館…などなど。
桃子が働き始めて、ある能力が目覚めてしまいます。
元々ストレスを受けると片方の耳に難聴の症状が出てしまう桃子。
難聴の状態で事件現場にいくと、その場に留まっている残留思念のようなものを受け取ってしまうと。
触れることでその場に残っている思念をビジョンとして見られるサイコメトリーのように。
桃子の聴力をかばうために他の器官が敏感になることで、覚えのないビジョンを見たり、香りを感じたりと。
恐らく事件の被害者、関係者が強く伝えたいと思っていることを桃子が何かしらの感覚から受け取っている。
何を伝えたいのか解明しない限り、ビジョンや香りは消えない…
そのままだと日常生活に影響が出るので、桃子は強制的に謎を解くことになります。
いかに言葉や文字が大切かということが分かります。
風景だけだったり、香りだけで、どうやって理解しろと?!
桃子にとっては縁もゆかりもない相手の気持ちなわけで、
とりあえず事件をさらってみるしかないけれど、いち清掃会社のバイトに出来ることには限界しかない。
ということで、脇から支えてくれるのは珍妙な清掃会社のメンバー達。
大の犬好きで、会話が成立することの方が珍しい社長。
劇団員としての役作りが毎回間違ってしまっている重男。
ナイスバディでわがままな事務員の未樹。
遅刻早退無断欠勤常習のイケメンの翔。
みんなで力を出し合えば、何とかならないことなんてない!
ちなみに桃子も若い女子にしては、好きなものが時代劇と渋いです。
イマドキのイケメンではなく、同心の着物が似合うような日本人らしい体格や顔が好み。
着信音も名時代劇のテーマに設定しています。
字だけで見ても、ぶちおも懐かしいからDLしました。
男だったら~ひとつにかける~
今は懐かしの曲もサブスクで聴けるので最高じゃよ。
地上波ではなかなか時代劇を見なくなりましたが、早朝だったりBSだったりでやっていると見ちゃう時あるもの。
御用だ御用だ!って言いながら、提灯片手に走り回りたいぜ。
江戸村にもいつか行きたい。
イマーシブフォートの江戸花魁も面白かったなぁ~また行きたい。
風変わりなメンバー達で、清掃業務をこなしつつ、桃子が受け取ったビジョンも解決へ。
強盗に殺害された社長夫人が見せた海外のような風景。
投身自殺した男が味わわせてきた有名カップ麺のあの風味。
解体をしようとすると心霊現象が起こる館で見つかった白骨遺体が嗅がせてきた香り。
失踪した男が感じさせるとてつもない寒さ。
どんな真相に繋がっているのか…
作者の加藤先生は、『メゾン・ド・ポリス』『警視庁アウトサイダー』などメディア化作品が多いです。
キャラクターの濃い味がエンタメたっぷり。
謎を追う中での軽妙なかけあいが楽しい作品でした。
シリーズは全3巻。
新たな仲間、新たな事業展開もどう動く?!
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