ぶちおです。
今回は『公開処刑人 森のくまさん』をご紹介しようと思います。
法で裁けない悪人を、己の正義で裁いてくれる。
その名も、森のくまさん。
【森くま】という愛称でネットではもてはやされる自体に。
連続する犯行を警察は止められるのか。
犯人はいつも、笑顔で紛れているものです。
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こんな人にオススメ
☆スタコラサッサしたい
☆悪人にはどんな裁きでも下るべき派
☆都市伝説的な処刑人を見たい
☆最低最悪な犯人を追い詰めたい
書籍概要
◆作品名 公開処刑人 森のくまさん
◆著者 堀内公太郎
◆出版社 宝島社
童謡を歌いながら、アイツがやって来る!ネット上に実名を晒された悪辣なレイプ犯や鬼畜なキャバ嬢が、次々に処刑されていく――。掲示板に犯行声明を出す「森のくまさん」を名乗るシリアル・キラーの正体は!?第9回『このミステリーがすごい!』大賞最終候補作に、全面的に手を入れて生まれ変わった、編集部推薦の「隠し玉」です。
ぶちおの読書感想文
『公開処刑人 森のくまさん』
買春をしているおじさん。
買春だけでも罪なのに、まさかの料金を踏み倒す。
女性側もばれたら罪になるから、警察に言うことも出来ない。
レイプを繰り返す男。
被害者が訴えないことを見越して、犯行を重ねていく。
犯行が発覚していないから、捜査されることはない。
水商売の嬢は、売上のために客から金を搾り取る。
金払いが悪くなければお払い箱。
客から訴えられても、それは嬢には関係ない。
事件化されていない、事件化されない、でもしっかりと怨みは買っている人達。
捕まるわけがないと思って、反省することもない。
だからまた新たな被害者が生まれる。
そんな彼らへの鬱憤をネットに書き込むと、どこからか処刑人が現われて成敗してくれる。
処刑が実行されたら、ネット掲示板に犯行声明が書き込まれる。
正義執行人は、森のくまさんと名乗っている。
ある日~森の中~くまさんに~出会った~
の、有名すぎる童謡のタイトルを冠した執行人。
よく言えばダークヒーローですが、ただの連続殺人鬼。
でも、警察はなかなか逮捕ができません。
被害者と加害者に接点がないから。
掲示板に書かれた不特定多数の書き込みから、加害者が無差別的に被害者を選定しているんだもの。
疲弊する警察、増長する森のくまさん。
終わりの見えないチェイスが続きます。
ぶちお、途中で犯人分かりました!
やったぜ!ちゃんと推理できてました。
ラストまで読んで、犯人合致エンド。
登場人物も絞られていますし、各人物の発言とかを処理出来ていればそんなに難しいことではないのですが…
ただ、最初からある意味犯人は自分の存在を知らしめているんです。
そこは見破れなかった~
どうして森のくまさんなのかとか、どうして処刑人になったのか、深く勘ぐり過ぎていたのかもしれません。
頭を柔らかくしていたら、もう冒頭からピンと来る方もいると思います。
森のくまさんの犯行とは別視点で、2人の女子大生が登場します。
ひよりと菜々美。
菜々美の兄は警察官で、ひよりと交際中。
菜々美は警察を志している九門と交際中。
女子大生らしい生活を送る2人ですが、森くま事件に微妙にかすっている立ち位置といいますか。
一般的な大学生ライフから、まさかのルートで真相に肉薄するとは。
ひよりも菜々美も、自分の中に疑惑が芽生えたら確認しないと気が済まないタイプなんだなと。
見ざる、言わざる、聞かざるが出来ない。
自分の目で見て、尾行して、確信したいと。
もうひと組、女子高生2人組も登場します。
ひよりと菜々美の親友コンビとはまったく違う。
青い春時代だからこその危うさというか、希薄さというか、執着というか。
一方通行感が凄いJKコンビも、頑張ってはいるので見守りたいという気持ちはありました。
でも、そういう若い子を餌食にする悪人はいるんやで。
気をつけなはれや!!!
ぶちおも数ある正義執行人系を見てきました。
だからこそ、この森のくまさんに欠けている要素にも気付けたかもしれません。
自分の復讐は自分の拳で!
他人に復讐を委ねるのも共犯やで。
ただの殺人鬼をヒーローのように持ち上げる風潮も、むむ、と。
森のくまさんは、今日もご機嫌であの歌を歌って。
見つけ出した標的に正義の刃を突き立てる。
くまさんに出会ったら、スタコラサッサ一択!!
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