ぶちおです。
おすすめ小説のご紹介です!
今回は『監禁探偵』
結構たくさんの探偵を見てきましたが、こんなにも探偵自身が謎な作品はなかなかありません。
謎を解きたすぎて探偵になっちゃう、職業として探偵をしている、という定型パターンにはまりません。
ふらふらと行き着く先で事件に遭遇しているので、探偵の素質は十分なのですが…
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こんな人にオススメ
☆小悪魔ガールに翻弄されたい
☆数珠つなぎの事件が好き
☆ひりひりしたい
☆我孫子 武丸先生ファン
書籍概要
◆作品名 監禁探偵
◆著者 我孫子 武丸
◆出版社 実業之日本社
下着を盗もうと忍び込んだ部屋で、住人女性の他殺死体を発見した亮太。彼は警察に通報できない。アカネと名乗る少女を自室に監禁しているからだ。犯人扱いされないかと危ぶむ亮太に、手錠で拘束されたアカネが助言をし、事件の背景についてキレ味鋭い推理を展開し始めるが……。解説の大山誠一郎氏も絶賛。多彩な作風を誇る著者が挑む、キャラミスと本格推理のハイブリッド!
Amazon『監禁探偵』作品内容より
ぶちおの読書感想文
『監禁探偵』
その名の通り、監禁されがちな探偵といえるアカネが主人公です。
ハイティーン、長い髪をツインテールにして、ピンクを基調としたゴスロリファッションという出で立ちです。
最近は、可愛く若い女子探偵ものによく出会います。
どこにでもいそうな感じなのに、切れ味鋭い推理力で事件を解決!
本作の主人公アカネは、謎に包まれまくっています。
本名も、家族構成も、いつもはどこで何をしているのか、仕事は、学校は、住所すら不定です。
ただその可愛らしい見た目と、アカネという名前だけは分かっています。
本作は大きく3話構成になっています。
1、山根亮太
2、宮本伸一
3、アカネ
山根亮太の話では、亮太の家にころがりこんだアカネは、亮太によって部屋に監禁されます。
ほいほい見知らぬ男の家に入っても平気なアカネ、
怯えるどころか亮太を挑発します。
亮太はやまれぬ事情でアカネを監禁しますが、バイトの帰り途中に死体に遭遇します。
テンパって帰宅した亮太に、アカネは提案します。
「その事件、わたしが解いてあげる」
ここから安楽椅子探偵よろしく、亮太の説明だけで事件の推理をしていきます。
現場に行かず、話だけを聞いて謎を解くって、とんでもなく凄いですよね。
現場百編派のぶちおは、安楽椅子探偵には向いていないです。
ヒアリング力、想像力、ロジカルシンキングに自信のある方は安楽椅子探偵に向いています。
宮本伸一の話では、アカネと思われる少女が交通事故に遭い入院します。
伸一はその病院で研修医として働いています。
え、主人公が事故って入院?!とびびりました。
しかもひき逃げ、犯人は逃走しています。
事故のショックにより、記憶喪失になったアカネはひき逃げ犯を捕まえることは出来るのでしょうか。
そして病院にありがちの、院内には幽霊が出るぞという噂も調査することになります。
どれだけ大変なケガをしていても、事件があったら謎を解きたくて仕方がない!
それもまた、探偵としての素質なのです。
最終話では、謎すぎるアカネについて迫ります。
個人的に一番テンションがあがりました。
あの人達が協力するとは!と、意外な展開です。
幕間に散りばめられていた不穏な描写についての解答編でもあります。
可愛いけど、油断してると寝首かかれちゃう系のアカネの魅力が炸裂です。
何が彼女の原動力なのか、
気になる方は是非!
小説刊行よりも前に、コミックも発売されています。
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こんな漫画もおすすめ
『監禁探偵』を読んで、可愛い女子が事件を解決する作品を選書してみました。
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『medium 霊媒探偵城塚翡翠』
パーフェクトなお嬢様像、ふわふわした雰囲気も、儚げな美貌も、
そして推理力の切れ味も抜群です。
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希代の名探偵の子孫とあらば、それだけで気になっちゃうのです。
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『二宮ナズナの花嵐な事件簿』
自分以外は全員男子のヤンキークラスに編入、これは事件の予感しかない。
もはやラブとコメが総動員!
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10歳の誕生日の贈り物は、パパからの5つの問い…
父親のような名探偵になりたい少女は、仮想空間で挑戦する。
まとめ
『監禁探偵』
一番信用してはいけないのは、この作品の探偵なのかもしれません。
するっと懐に入られて、しれっと弱みを握られていて、
気付くと退路は断たれていて、彼女の言うことを信じたくなってしまう…
そして、ふとした隙に消えてしまう…
いなくなるとホッとするようで、また会いたいという気持ちがどんどん強くなる。
魅惑的な探偵であることは、間違いありません。
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